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第3話
実は俺は正直のところ女性が苦手。
昔付き合った子がいた。彼女は俺の前ではいい子で凄くおとなしくて可愛くて自慢だった。
でも彼女にしたら俺なんてつまみ程度だったようで本当は別の高校に本命がいた。
何故かあの頃学園1と呼ばれるくらいモテていた俺をステータスに利用されたみたいだった。
ある日デートしていたらたまたま本命の彼に遭遇した。すると先程まで俺に愛を囁いていた彼女が彼に走り寄り無理矢理付き合わされたんだと泣きついていく。そんな彼女を見て正直一気に心が冷えていくのを感じた
その翌日から酷い有り様だった。嫌がる彼女を無理矢理組み敷いて付き合うと言わせただったり実は他にも女が大勢いて女を人と扱わない鬼畜なんだとか…実は犯罪紛いの事を多くやってるだとか…偽物の情報ばかりが飛び交いいつしか俺は学園1の嫌われものになった
信頼していた友人でさえ離れていった。
誰も俺の言葉に耳を貸すものはなく自宅にまで嫌がらせの電話や手紙が届くようになった。
すべてはプライドの高い彼女の差金だったらしい。
そんなこんなで姉以外の家族からも見放された。
今は人が溢れかえるごみ溜めのような灰色のビルばかりの所でひっそりと暮らしている。
そんな俺を心配してくれているのが唯一姉だけ。
「麻桜ありがとう!助かったよ。」
「おかあさーん!!おかえりー」
「いい子にしてた?」
「うん!今日ね…」
航が勢いよく今日の出来事を姉に語る。間に口を挟む暇もない。航はとても饒舌だから。
同い年の子供より若干大人びていて同世代とは全く話が噛み合わなくて気味悪がられてる。
もうすぐ小学校にあがるけどそこが少し心配だ…
でも姉はそれも個性だと不安なんて全て笑い飛ばしてしまう。
「あ。そうだ。麻桜。あんたに紹介したい子いるんだけど」
「姉さん…そういうのいいから…」
「女の子じゃないわよ?男の子。最近この街にきたから色々と案内してあげてほしくて。うちの会社の子なんだけど凄くいい子だよ。あんたと同い年だし。次いつが休み?」
案内くらいならと引き受けた。そして当日を迎える
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