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第27話

音夢side 「こいつは私を無理矢理に従わせたの!!」 街中で女のうるさい声が響く。この声…嫌い…俺から麻桜を奪った奴だから。 俺は物心ついた頃から麻桜のことが好きだったた。でも俺は麻桜と同じ男…この気持ちを伝えることは叶わないと取り敢えず告白されたから付き合ってみると言った浮かない顔の麻桜を自分の本音を隠して笑って背中を押した。 その後二人は順調に交際をしていった。周りの誰が見ても仲睦まじくてみんなもそれを微笑ましくみてた。 明日はデートだって言ってた。 麻桜らしくないほどそわそわしてた。 付き合い始めて着実に想いを変化させていたのを俺は知ってた…始めは何となく始まった交際だったはすだったのに… 「音ー夢」 ぼんやりしてる俺に声をかけてくれた友人が肩を組んできた。 「ん?どした?」 「明日さぁ合コンあるんだけどお前も来いよ」 「いや。俺はいいやぁ。今そんなん興味ないし」 「えぇ!!いいじゃん!!な?音夢が来たら女の子の出席率あがんだよ!な?頼むよ」 「はぁ…おまえなぁ…いい加減自分でどうにかしろよぉ」 「だって麻桜彼女いるし誘えなくなったんだもん!後はお前しかいねぇだろ!イケメンって」 「わかったよぉ。行けばいいんだろ!俺は直ぐに抜けるからな」 「ありがとー!」 はぁ…行きたくねぇな…昔から女は苦手だ。母親が男作って出ていったから。まだガキだった俺を一人置いて。 父は忙しい人でなかなか家には帰らないし…って…後にわかったことだけど実は父は他に妻子がいたんだよなぁ…実質小学生にして一人暮らししているようなものだった どうして俺は一人なんだろう…俺は悪い子なのかな?…なんて思って寂しく公園で遊んでたときに声をかけてくれたのが麻桜でそのきれいな笑顔が俺には神様に見えたんだ。

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