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第28話

音夢side 結局俺は施設に行かされた。お陰でこれまで通っていた小学校は転校しないとなら無くなって…そしてそこで麻桜と再会したんだ。 麻桜は学級委員長で麻桜の席のとなりが開いてたから隣同士になって。 麻桜はみんなの人気者だったから仲良くなれるのか心配してたけど麻桜は俺にも気さくでそれだけじゃなくてクラスの子達にうまく俺を馴染ませてくれた。 お陰で俺にも友人がたくさんできた。 今の俺が出来たのは麻桜のお陰。全部全部… 「あれ?なぁ。音夢。あれって麻桜じゃねぇ?」 「だね。どうしたんかな?何かあったんかな?」 痴話喧嘩?にしては様子がおかしい。 「違う!違うの!!この人が私を無理矢理に…付き合わないと大勢に犯させるって!!そういったから…私…言ったのに…彼氏がいるって」 ここからじゃ麻桜の声も知らない向かいにいる男の声も聞こえない。その代わり女の声だけはよく通り響き渡っていた 「こいつは私を無理矢理に従わせたの!!」 「は?」 「…麻桜が?そんなことするわけねぇ…」 「だよな?麻桜に限ってそんなはずねぇ」 「でも彼女嘘つくようなやつか?」 「…」 彼女の評判は頗るよくてあの子の悪い噂なんて聞いたことない 「…まさか?真実?」 「はぁ!!お前何言ってんだよ!!んなわけねぇだろ!!」 「いやだってさ。麻桜って顔もいいし何でもできんじゃん?実は裏の顔あったりするんじゃね?あんな完璧なやつ何もない方がおかしくねぇ?」 「おま…ふざけんなよ!!」 「…音夢。いこうぜ。あいつともう関わんない方がいいよ…」 麻桜がそんなやつじゃないことくらいわかってたのに。無理矢理手を引かれ立ち去ることしかできなくて… その翌日のことだった 「ちょっ!ねぇ!音夢これ見て!」 「何?」 見せられた画面には昨日の動画が乗せられていてそこには麻桜への否定的な言葉ばかりがつらつらと書き綴られていた。 自分も酷い目に遭ったというような書き込みも多くあった。 信じられない…麻桜はそんなやつじゃない…

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