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第32話
そんな毎日をだらだらと部屋の中で過ごす。
「音夢。おはよ」
「また…お前か…」
「ふふ…確実に弱ってるね。やっぱり簡単にはいかないか…」
「何がだよ」
「手っ取り早く麻桜に会いに行かせようと思ったのに…黒種草の祈りの力…か…これだから夢世界は好きではない…」
「なにいってるんだ…?」
「早く何もかも暗黒に染まればいいのに…」
「は?」
「そしたら…音夢が手にはいる…」
「…だから…お前は何なんだよ」
「ん?君を愛しているだけさ。君のその奥底にある真っ暗な力をね」
「…」
「なのに邪魔するのは光の力…嫌になる…お前は早くこっちの者にならねばならぬのに」
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