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第35話
暗い渦の中心に小さくうずくまる音夢の姿。
おそらくまだ少しの理性が残っているのか藻掻いているようにも見える…
「おや?あぁ!君は夢世界の麻桜だね」
「あんた誰?」
「ん?魔界の従者だよ」
「…音夢と契約したのは…あんた?」
「ご名答。もう俺は飽き飽きしてるの。こんな平穏な日々なんかに。世界中が闇に落ちたら…ふふ…美しいと思わないかい?」
「…さぁ?俺にはわからないけど音夢は返してもらうよ」
「彼は俺と契約をしたのだ。これは彼が死ぬまで」
「あんたを消せばそれもなくなるんだよね?」
「できるならやってみて?」
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