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第36話

音夢side 麻桜の声がする…誰かと争ってる? 麻桜は喧嘩は滅多にしない奴だった。いつも穏やかで優しくて… その麻桜の怒声を初めて聞いた 魔力と魔力のぶつかり合う。回りの空気を震わせていた。 麻桜は夢世界でも俺と並んで魔力が強かった。 過去を遡ってみても魔王を封じるのは大天使様か夢世界で最も強い魔力を持つ者の仕事。 だから通常は一人で行うことだ。しかし俺と麻桜は何故か生まれたときから同等の魔力を持っていた。違うのは力を操る得意不得意があると言うこと。 お互いすべての力を使えるのだが麻桜の得意とするのは光、水、大地の力。俺は闇、炎、雷の力を操るのが得意だった。 これまで類を見ないことで長は戸惑っていた。そして最終的に下された命は2人で封じること。 封じたときどうなるのか前例がないため賭けだった。 結果封じることに成功したものの魔王の力俺たち二人に二分された。しかし闇の力を麻桜より強く持つ俺の方に多く魔界の力が宿ったみたいで俺は麻桜より早く人間界に下ることになった。 俺は光の力はどちらかと言うと少ない。だから人として生き始めた頃から不運と隣り合わせの生活だった。 人だった頃の父は人の物だったし母は酒と男とギャンブルに溺れた人間だった。施設では壮絶ないじめにあっていた。 麻桜と再会してからは麻桜がずっと側にいたからか不幸体質は緩和されていたのだ。 麻桜がいなくなってから散々な生活が復活したのだが… 麻桜… 「音夢は闇に染まらない!!お前のものになんかならない!!」 「ははっ!面白い。力が完全でないお前に何ができる」 そんな言葉がこだまする。そうなのだ。麻桜の力は完全ではない。残りのピースは俺が持ってる。俺と麻桜は2人で1つ… 「麻桜のとこに…いかなくちゃ…」 そう思うのに黒い薔薇の蔦に拘束された体は言うことを聞いてくれない。 「麻桜…麻桜…」 どんなに呼んでも声は届かない。そうしてる間にも俺の中の闇は深くなっていく… 「まだダメだ…捕らわれてはならない…麻桜を…助けなきゃ…」

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