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“1”G変

「なんじゃこりゃ」 今日は日曜。 日曜は住人が起きて来る時間が不定期なので作り置きのものを勝手に食ってけスタイルでやっている。 つまり俺も遅くまで寝て居られる。 んで。 起きて腹減ったし何か摘もうと思って台所に来たらこれだよ。 「なんで混入が泡吹いてぶっ倒れて」 「大矢さん、静かに!」 「茂竿お前なんでスリッパ持ってんd …用事思い出した帰る」 「ひひひ逃がしませんよ」 「離せぇえええ!!こんなところに居られるかぁあああああ!!」 「いうてもそれ死亡フラグです」 くそ!!ついに出やがったのか! やつが…Gが!! この緊迫した空気はそう言うことか! 「混入隊員は不意をつかれ顔面に」 「敵の跳躍力ヤバくないか190近く あるんだぞ混入隊員」 「ヤヴァイ」 部屋の壁に体を預け、見通しがきくいちに移動する。 これで背後からGがくる心配はない。 ああくそ、どっからかやつの足音が 聞こえてきやがる。 「とりあえず新聞紙どうぞ」 「おうち帰る」 「残念ながらおうちがここです」 「あいつだけはダメなんだって」 「奇遇ですね俺もです」 「嬉しくねえ」 渡された新聞紙を丸める。 自然と呼吸が荒くなる。 カサ、カサカサと擦れる音が台所に 響く。 くそ、敵がいる事がわかっているのに どこから来るかわからない恐怖…!! 「とりあえず武闘派の左右コンビが到着するまで持ちこたえ…」 スリッパを見えぬ敵に向かって構える茂竿の方を向く。 壁につけた癖っ毛がやけに揺れて… 「茂竿、敵は後ろだ!!」 「はえ?」 「馬鹿振り返んな…!」 あ、ああー!! 忠告は無駄に終わった。 顔面に飛び移って来た敵を茂竿は避けられなかった。 「も…茂竿隊員ーーっっ!!!!」 屍増えたー!! 俺を1人にしないでくれ! 「すごいうるさいんですけど朝なので 静かにしていただいてよろしいですか」 「インテリアメガネ!!」 「新しい悪口ですか」 寝起きと思えないほどピッシリとしたパジャマ姿で立っている右近。 もっさりと長身が泡吹いて倒れているのでただならぬ様子は察知してくれたらしい。 「これは一体…」 「右近先生これどうぞ」 「なぜ新聞を丸めた物を渡すんです」 「仇をとってやって下さい」 「待ってください何がなんだか」 カサ、とやつが動く音がどんどん 大きくなる。 来てる…すぐそこに…床と体が擦れる あの嫌な音が…! 「居た!冷蔵庫!!」 「え?」 「ほらあそこの隅!」 物陰から黒く鈍く光るソレは出てくる 見てるだけで嫌悪感を出させる… 忌まわしいやつが! 「右近先生お願いします!!」 「ムリぽ」 「先生語彙力が」 ダメだこいつも使えない。

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