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1-58 泣いてもいいけど。

ヨコは彼の髪の毛をぐしゃぐしゃに乱しながら口付けて、 こんなガキ臭い思考に呆れもするのだけれど。 「ん…よこさん…、」 彼の手がするりと肩に触れて、深く口付ける。 舌を絡め合いながら、好きなだけ貪って、彼のカーディガンを脱がせた。 彼の手を取って、指先に口付ける。 「手、冷たいな」 その細い指先を暖めるように口付け、指を喰むように歯を当てると ナナメは熱っぽい呼吸を吐き出し、 肩に乗っていた手に力を込めて押し倒してくる。 思わずしてやられていると上に乗っかられてしまった。 「ヨコさんこそ、無防備ですよ… 俺だってずっと、我慢してたんです」 ナナメに上から見下ろされ、新鮮な角度につい観察してしまっていると 手慣れた手付きでベルトを外されてしまう。 足を広げさせられ、その間に滑り込んでいく彼を思わず上体を半分起こしながら追ってしまう。 両手を塞がれるように繋がれると、 彼は器用に口だけでチャックを下ろし、彼に触れて熱を集めつつあったヨコの中心に下着の上から口付けてくる。 「俺みたいなのに捕まっちゃうのが どういうことか分かってるんですか?」 じろ、と睨まれて思わず身体に熱が走った。 下着の上から彼の舌が中心をなぞり、唇で食まれ やがて口で下着を引っ張るようにずらされ、自身を露わにさせられる。 どうやったらこんないやらしい存在が出来上がるのかはわからないが、 両手が塞がれていて何もすることができなかった。 「っ、ん、…はぁ」 彼の舌が中心をゆっくりと舐め上げて、先端を舌先で弄られる。 浅く咥えられて弄ぶように舌でくすぐられ、ヨコは思わず彼の両手を強く握り返してしまう。 「なな、め…」 なんとなく居た堪れなくて思わず呼んでしまうと 上目遣いでちらりとこちらを見上げられ、ますます息が上がってしまう。 たっぷりの唾液を絡められながら口腔の中に飲み込まれていって、 上下運動が始まり、強く吸われたり緩められたりして 変な声が溢れそうで唇を噛みながら耐えていた。 「…ん、ん…」 どこか苦しそうに眉根を寄せながら、緩急を付けられると ぞくぞくと背中が甘く痺れてくる。

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