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1-63 泣いてもいいけど。

「は…、あ…、っ」 力を無くした彼の身体はヨコに抱き締められて、肩で呼吸をするように苦しそうだった。 彼の身体をベッドの上に横たえながらひっくり返すと 色んな液体でぐちゃぐちゃになり、いまいち焦点の定まっていない瞳で見上げられる。 「…っ、よこさ……ご、めんなさ…」 「はぁ…お前は黙って受け取ってりゃ良いんだよ 謝るくらいなら最初からそうしとけ」 「うう…だって…」 「”だって”」 彼の強情さはもうここまでくると逆に愉快ではあるのだが ヨコは自分の方がおそらく厄介なことを悟り 震えながら後退りしていく彼には本当に申し訳ないと思うのだけれど。 「まだ足りんらしい」 彼の身体を引き起こすように腕を引っ張り上げ、自分の膝の上に座らせるようにして どろどろになった蕾へと再び欲望を突き立てると、ナナメはぐすぐすとまた泣き出した。 「う、あ…ぁ、も、わかっ…わかり、まし…ぁ、ッ!」 胸の突起を甘噛みしながらも突き上げ、彼の爪が抗議するように背中を引っ掻いてくる。 「ヨコさ、も…、ゆるし…てぇ、っ、や、ぁあ」 本当に、自分がこんな風に制御できなくなるのも 躍起になるのも、 彼しかいない。いてたまるか、とすら思いながらも 懇願する彼を貪り続けてしまうのであった。

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