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2-16 社畜のご帰還

「よ、ヨコさん…? なんですかビックリしましたよ…驚かせないでください…」 ナナメは、はーっと安堵したように息を吐いて 浴槽の縁に手を置き、苦笑した。 ヨコはその笑顔を見ると、色々と限界になってしまって ズカズカと風呂場に入っていき浴槽の前に崩れるようにへたり込んだ。 そして、えっちょっと、と焦るナナメに抱きついた。 「ヨコさんっ!?濡れちゃいますよ!」 ナナメは驚き、抵抗しようとするのだが 浴槽から引っ張り出すように彼を抱きしめ続ける。 やがて諦めたのか、浴槽の縁にあった手をヨコの体に回して頭を撫でてくれて 彼の体温も優しい手つきも、そのまま寝てしまいそうなくらい心地よかった。 「.……疲れた」 「ええ…」 ぼそりと一言呟くとナナメは呆れたように笑った。 やがてそっと体を離し、彼に口付ける。 唇は湯で濡れていた。 「お疲れ様です」 ナナメは微笑みながらも頭を撫で続けてくれて、 ずっと張っていた気が解けていって、確実に彼に癒やされている感じがした。 しかしまだまだ足りない。 「俺も入る…」 ヨコはそう呟き、その場で服を脱ぎ始めた。 「え、えっ?」 「抱きしめ辛い」 「いや、ちょ…いきなりそんな、心の準備が…」 ナナメは顔を赤くして脱ぎ始めるヨコから目を逸らしていた。

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