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2-17 社畜のご帰還

一つ屋根の下にいながらなかなかのすれ違い生活となっていたが ヨコはどうやら仕事がひと段落ついたらしく、なんだかおかしなテンションになっていて 結局狭い湯船に2人で浸かることになってしまった。 後ろからホールドされ、 仕方なくナナメは両手でお湯をすくったり落としたりして暇を潰していた。 「今になって寂しくなってきた」 「何がです?」 「お前に会えてなくて」 「えーと…そうなんですね…?」 意味不明な言動に、ナナメはなんと返していいか分からずとりあえず頷いておいた。 「ずっと触りたかった……」 後ろからぎゅうと抱き締められて耳元で呟かれ、ナナメは頭に血が昇るのを感じながらも 彼の腕に触れた。 「俺も…ヨコさんに触りたかったです…」 こんな風に抱きしめられると、とても安心してしまう自分がいる。 いつもより少し周りが騒がしくなっても、どんなに賞賛をされようとも やはりナナメにとっては彼の1番であることの方が嬉しい気がしていた。 不意に太腿を撫でられびくりと身体が跳ねる。 「…、っ…」 「ナナメ…」 耳朶に噛み付かれ、風呂場の籠った熱でただでさえぼーっとなる頭が更に熱くなっていく。 胸の突起に手が伸びて指先が触れた。 二本の指で摘まれ、抓られ、押し潰されると、切ない快感が背中を伝った。 「ん....っ、はぁ...」 やがて両手で2つの突起をいじられ、もどかしい感覚にじわじわと目頭が熱くなる。 彼に抱きつきたくてナナメは身を捩った。 「ナナメ、可愛い」 「な…にいって…っ」 耳元でそんな風に囁かれ、 彼の顔を見たら恥ずかしさで死んでしまいそうで、ナナメはまた前を向いた。 「可愛いもんは可愛い」 「っ…、ヨコさん今日ちょっと変ですよ…?」 やはり彼はおかしなテンションのようだ。 声の感じもなんだか眠たそうに上擦っているし、 そもそもあまり可愛いだのとは言われたことがなかったため、単純にテンパっている自分もいた。 「こっち向いて」 声をかけられナナメはおずおずと振り返った。 「…可愛い」 どこか愛おしそうに呟かれ胸がぎゅっと締め付けられる。 ああああそう言うヨコさんが可愛いですよォォと頭の中で悶えながらも これ以上何か言われたら堪らないので彼の唇を塞いだ。

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