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4-47 四鹿家の洗礼
「お若いんだな…」
思わず感想をこぼしてしまう。
頑張っても40手前くらいにしか見えないし、とても30の息子がいるとは思えなかったからだ。
「あれで一応“おばあちゃん”なんだからウケるよね」
ナナミはにやにやと笑っている。
そんな彼女にナナメは顔を近付けて睨んだ。
「ナナミ…ヨコさんに余計なこと言ってないでしょうね…」
「よけいなことってー?」
「いつもの減らず口ですよ…」
「さぁ???でもさぁーでもさぁーナナメちゃんも悪くね?
真壁サンと住んでるのぼくに黙ってるとか」
「あなたに関係ないでしょ?言う義務とかないですし」
「あるよぉ!妹じゃーん!
こんなイケメンと住んでてさぁーいつもあんな美味しいご飯食べててずるいよぉ!」
「な、なんでそんなこと…」
「ご相伴に預かったもーん」
「何勝手に預かってるんですか!」
「ラインも交換したし」
「はぁ!?!」
2人は喧嘩を始めていて、止めた方がいいのかと思うが
そんな風に怒っているナナメが珍しい気がしてつい観察してしまう。
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