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4-60 触っていいの?
ナナメはなんだか堪らなく愛おしく思えてきてしまって、彼の首の後ろに腕を回した。
「触ってください…いっぱい…」
唇が触れ合う距離で呟いて、再びキスをする。
彼の唇を貪るように深く口付けていると、抱えられるように身体を持ち上げられる。
ヨコは、はぁ、とため息を溢すとそのままナナメをお姫様抱っこのようにして抱え上げ隣の寝室に運んでくれた。
「ヨコさん……、好き…」
運ばれながら、彼の頭を抱きしめるようにして呟く。
ベッドに下ろされて目線が同じくらいになると、ナナメは押し倒す勢いで口付けた。
口腔に舌を侵入させて、舌同士を絡めて吸ったりしながら
彼のシャツのボタンに手をかける。
「ん…、はぁ…」
その匂いとか温度とかを感じると、頭が沸騰しそうになる。
ボタンを外し終えて、脱がせようとすると彼に両腕を掴まれて
そのまま抱きしめられるように封じられてしまう。
「っ…は…ぁ」
額に口付けられ、熱い吐息が溢れて
耳を喰まれながら、座ったままの状態で両腕をベッドに押し付けられるとびくりと身体が揺れて倒れてしまいそうだった。
「…よこ、さん……っ」
耳たぶを甘噛みされて、割座の状態から膝を立てたかったが
それもままならなくてつい背中が反って腰が浮いてしまう。
下唇を吸われ、口腔に舌が侵入してくる。
ゆっくりと舐め回されると、思わずぎゅうっとシーツを掴んでしまう。
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