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4-63 触っていいの?
「っ…ぅう……」
暫く触ってもらえていなかった所為か、いつもよりも彼の指先の温度が印象的に伝わってきてしまって
それでももっとして欲しくて、もっと全部に触れて欲しくて
おかしなことを言ってしまいそうになる。
「…は、ぁ…、ヨコさん…っ、ヨコ、さん…」
無意識に名前を呼んでしまいながら、内部のポイントを擽られると早く欲しくて勝手に身体が動いてしまう。
指は少しずつ増えていくけど、そんなのでは全然足りないような、優しくされて嬉しいような複雑な感覚だった。
「よこさ…っ、ぁ…」
指で口を抑えて変なことを言わないようにと思うのだけれど。
ヨコは小さくため息を溢しながら、身体を起こすとナナメを見下ろしてくる。
「お前は本当に俺の思考を奪うの上手いよな…」
片足を担がれるように持ち上げられ、ちょっとだけ激しく彼の指がナカを抉って
ナナメは指を噛み締めた。
「…ナナメ…俺は何も出来なくて…
お前の背負ってるもんの一個ですら持ってやれないかもしれない…
お前のことを追いかける事しかできなくて、それ以上何ができんのか全然分からない…考えようとは、してるけどな
お前みたいに賢くないから…」
「……よこさん…」
「俺はきっと、バカの一つ覚えでお前のこと追いかけ続けるから…
本気で嫌になったら俺のこと刺し殺して逃げろよ」
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