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4-66 触っていいの?
「ナナメ…」
布を掴んでいた手を引き剥がされ、代わりに彼の指が絡んでくる。
それに必死に掴まりながらも、よくピントが定まっていない視界の中必死に彼を見つけようとしていた。
「よこさ、ん…っ…ァ、きもちい…っしん、じゃう…っ」
意識が飛んでしまいそうなくらいだったが、彼にぎゅうっと抱きしめられる。
耳元で感じる彼の呼吸は獣のように荒っぽかった。
「……煽るからだろうが…」
掠れた声が愚痴っていたが、ナナメは彼にしがみ付きながらも
その香りを感じていると勝手に腰が動いて、ナカの熱い塊を締め付けてしまう。
「あ…ッ…ぁあ…!ゃ…ッ…あ」
首に噛み付かれながら、再び昇り詰めてしまってチカチカと視界が光って何も出来なくなる。
だけど彼に腰を抱き竦められて、奥に楔を突き立てられて掻き回すようにされると声にならない悲鳴が吐き出されていった。
「…ッ…い、…っ、あ…!〜ッ…!」
頭はもう達しましたよという気でいるのに無理矢理感じさせられて、
何度も何度も、頭が真っ白になってナナメは無我夢中で彼にしがみつく。
「う、ぁ…あ…だめ、…だめぇ…っ…」
持っていかれそうな意識に抗うために口に触れているものに噛み付いた。
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