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4-69 恐ろしい子

ナナメは肩を竦めて、なんと言っていいのやらと考えた。 カレピッピが好きすぎるので、と言っても納得はして貰えないだろう。 「ごめんなさい…みなさんにはずっとよくしてもらってたのに 結局何も返せないままで…」 ナナメが苦笑すると、袖野は真顔のままこちらに近付いてきて両肩を掴んでくる。 「ダメダメダメ!ダメに決まっとるやろ!?」 「ええ…?」 「何アホ抜かしとんねん! もしや霧島さんになんか言われたん!?顔で売れとか!?」 「いえ…そういうわけでは…」 「…あ!もしかして特選見放された!?文芸に移るとか!?!」 「…そうじゃなくて、小説自体辞めるつもりです…」 「はぁ!?!なんで!?」 「なんていうか…ちょっと自信なくなっちゃって… 袖野さん達のおかげでなんとかなってたけど元々そんななわけですし」 「いやいやいや……いやいやいやあかんあかん、ぜっっったいダメ! あんたが良くてもボクらが許しません!」 「えぇ…?」 「なんなん自信ないって!? こんなん出しといてよく言うわ!」 「でもぉ…」

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