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4-70 恐ろしい子

「わかった!休も!? キミは疲れとるだけや!よしそうしよ!」 確かに年末からバタバタはしていたがそういう問題なのだろうか。 必死な彼に些か申し訳なくなってしまってナナメは、うーん?と首を捻って微妙な返事を返してしまった。 「でも…充分お休みいただいてたわけですし…」 「嘘こけ、休んでへんやろ!書いてるやん!」 「いやそれは…」 ぺろっと書いてしまった作品だったのだが、袖野は全く聞き入れてくれずナナメはどうしたものかと眉根を寄せる。 「じゃあもうわかった!七瀬先生にはちゃんと休むことを義務付けます。」 「うーん…」 「一先ず辞めるかどうかはさておき仕事のことを何もかんも忘れて、 ゆ〜っくり休んで英気を養ってそっから考える、でも遅くないんと違う?な?」 「…そうですかねえ…?」 「うん、そうしよ!まずは休んでからや!な! ほら、旅行にでも行ったらいいやん真壁さんと」 「え…?」 ヨコさんと旅行? ナナメはその言葉を受けて色々と想像してしまい急に頭がぽわ〜っと花畑になり始める。 「休んでても仕事のこと考えとったら休みにならんやろ? 一旦休むことに集中してみてや!結論はその後!な!!」 ついついヨコとの遠出を想像して頭がふわふわとなり始める。 そんなこといいのかなぁ?いやでも、付き合ってるんだし。 付き合ってるんだし…。 などと想像してしまっては、にやぁ、と変な笑顔が浮かんでしまうのだった。

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