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4-72 なんでも。

袖野には旅行にと言われたものの、結局ヨコが休みの日でも家でまったりと過ごしてしまう二人だった。 キッチンでよく分からない作業をしているヨコを眺めていたり 一日中ベッドでごろごろしてるだけでも結構幸せだった。 例によって今日もソファでだらだらとテレビを見ていたら、チャイムの音が飛び込んできて ヨコは玄関に向かっていってしまった。 暫くして戻ってきた彼は大きな段ボール箱を抱えている。 「…なんか届いたぞ」 ヨコは、よいしょ、と段ボール箱を床に置いていて力持ちの彼でも若干重たそうに見える。 そんなに巨大なものを購入した覚えはなかったが、ナナメは箱に近付いて伝票に記載された送り先を見つけると思わず目を開いてしまう。 「え!?実家から…!?どうして…」 「あー…そういえば住所聞かれたんだよな」 「教えたんですか!?」 「…だめだったか?」 あちゃーとナナメは額に手を当てて天を仰いだ。 面倒なことになるから所在は明かしていなかったし、妹のナナミにも口酸っぱく言っておいたのに。

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