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第99話 モテ=死闘
「美しくあることはもちろん。
床上手である実力ももちろん必要だが、
この話から学べる教訓は3つだ。
下準備、対抗心、そして付加価値だ。
まずそいつは、部屋が気に入らないと思った瞬間に楼主に言う前の段階で噂をばらまいていた。
あの宿には凄まじい花魁がいると。
そしてその日の晩、噂を本当にし、
昼間に信憑性のある噂が街を駆け巡りそれを聞いた男たちが殺到した。」
「…な、なるほど」
「次いで、対抗心だ。競い始めると人は本当に欲しいのかというより"あいつよりも"という欲望の方が強くなる。
それを上手く煽れば、時として理性を吹っ飛ばしたとんでもない難題もやってくれる。」
ミミィグレースは何処からともなくメモ用紙を取り出し認め始めた。
「そして付加価値。3000万に見合った何か、だな。
まあ3000万の女、というだけでかなり脚色されるから正しくそれ相応でなくて100万ぐらいでも下手すりゃ10万でも構わないんだが
とにかく、他とは違う何か、は絶対に必要だ。
できれば特別感のあるものが好ましい。わかりやすく、な。」
「ふむ…ふむ」
ミミィグレースは素早く認め、メモ用紙をしまった。
「それらを上手く組み合わせれば、
王子だろうが魔王だろうが落とせる。
だがそれをするには数々のスキルが必要だ。
ミミィグレースは、まあ普通の女よりはレベルは高いと思う…がお上品なだけでは世界一にはなれない。
でもあまりちんたらやってる時間はないからな。」
ファリスは竹刀を地面から離し片手で軽く素振りをした。
そしてそれを肩に担ぐ。
「人間として蠱惑的な深みをより早く身に付ける術は
死闘、あるのみ!」
ミミィグレースも地面に置いていた竹刀を拾い上げ両手で持ち、構えた。
「よ、よろしくお願いいたします!」
かくして体育会系ファリス的
世界一の女になるための修行が始まった…。
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