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第102話 暗闇の先

世界のどこかで何か、 自分の預かりしれぬものが動いて。 いずれは自分にまで影響が及ぶ。 バタフライエフェクトをシアーゼは察知し、 暗闇の中で目を開けた。 …泣かないで。 具体的にはわからないが、そんなような気がして呟こうとしたが喉が酷く掠れていて声が出なかった。 一体どれだけの時間閉じ込められて甚振られているのかわからないが そろそろ肉体も精神も限界に近かった。 「…喋る気になったか?」 暗闇の中から声がした。 シアーゼは声を発する気力も失せていたので 何も言わなかった。 バタフライエフェクトも関係なく自分はこのまま世界から隔離された状態で事切れるだろう。 そう分かりきって悟っているのに、 なぜか心は落ち着かない。 一人で死ぬ。一人でこの世を去る。 昔からそうなるであろうと予測していたことだ。 ファリス様のために出来うる限りのことをし尽くして、あとはひっそりと…。 そこに感情はない。 だから俺の気持ちなんか無視でいい。 心残りなんてない。 それなのに、どうして。

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