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第119話 恋とスパイは使いよう
リゼエッタはアッシュが再建への指揮を取り、
シアーゼはある程度のやる事を済ませたらマグルシュノワズへと戻ることにした。
ファリスの元を離れるのは心苦しくも後ろ髪引かれる感覚だったが、きっと自分がいなくても平気だろう、とよく分かっていた。
そして、シアーゼは大国に嫁ぐ事になったファリスを守る為に自分が居るべき場所は、ファリスの傍では難しいとも感じていた。
シアーゼの目的は生まれてから死ぬまで、変わらない。
ファリスの為に生き、ファリスを守り抜いて、ファリスの為に死ぬことだ。
人生のステージが変わったファリスの為に、シアーゼもまた動き方を変えねばならない。
そんなわけでシアーゼは、表向きはリゼエッタの為にそのスパイスキルを活かして働くこととなったのだった…。
西ソマトロアムとのいざこざもミミィグレースの策略により落ち着きを取り戻し始めたのは
あの舞踏会より1年が経った頃であった。
今はマグルシュノワズはリゼエッタ帝国マグルシュノワズ市になり
以前よりも豊かな地域になりつつあり、国民達も喜んでいるようだ。
もっと早々にこうなっておけばよかったのに
と思う程であるが、それもこれもアッシュの政治の賜物なのだろう。
シアーゼは相変わらず様々な国を飛び回っていたが、
最近ではマグルシュノワズにいる事が多くなった。
なんだかんだでほとんど実家と言ってもいい城は攻略し尽くしているし、
リゼエッタ帝国軍の基地となってからは雰囲気も明るくなって随分と過ごしやすくなったものである。
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