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夫婦の営み
「・・・っん・・・」
彼の唇が、鎖骨の窪みから、胸の小さな突起へ、もどかしいくらいゆっくりと這っていく。
口づけに夢中になっていたら、あっと言う間に、服を脱がされていた。
「そんなに、物欲しそうな目して・・・もっと、激しいのがいい⁉」
頷けば、涼太の事だ。
望み通りにしてくれる。
こうして彼と二人きりで過ごすのは、久し振りだから、声を出したら最後。葵が邪魔をしにくるのは目に見えている。それにこの状況で蓮が起きたら大変だ。
「これでいい・・・じゅうぶん気持ちがいいから・・・」
「折角の夫婦の営みだもの。僕だって、宮尾さんに邪魔されたくない」
涼太も同じことを考えていたみたいだ。
何か、嬉しい。
舌を出し、ペロペロと小さな突起を舐め始める涼太。
もう片方は、親指と人指し指で挟み、紙撚りを作るように、捏ね始めた。
「っあ・・・ん・・・だめ・・・声出るから・・・もっと・・・優しくして・・・」
思わず彼にしがみついた。
「却下‼宮尾さんが、気づく前に終らせないと」
軽く甘噛みされ、声にならない悲鳴をあげ、体を仰け反らした。
「真生、可愛い」
涼太が与えてくれる愛撫が激しさを増していく。
ん⁉
今、ドアが開いた音がしたような・・・。
気のせいか⁉
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