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夫婦の営み

「蓮が起きたら大変だから、場所変えるぞ‼」 涼太と葵。交互に口淫され二度、三度イカされ、手足をダラリとさせ、力なく横たわってると、体がふわりと浮き、葵の肩に担がれていた。 「下ろせ‼葵‼」 「却下」 「せめて、服ぐらい着させてくれ」 「どうせ脱ぐのに?二度手間。面倒臭い」 「はぁ‼」 全裸のまま、玄関を素通りし、葵の部屋も通過し、辿り着いた先は浴室。ドアを開けると涼太がいつの間にか先に湯船に入っていた。彼の雄はすっかり屹立し、その存在を誇示しているかの様だった。 「おいで、真生・・・僕の可愛い奥さん」 葵に負けじと蕩けるような笑顔を見せてくれる涼太。もうそれだけで、胸が高鳴り体がジンジンと甘く疼く。 「ほら、涼太」 葵から涼太へバトンタッチされる。 「明日、俺・・・」 「分かってる」 後ろの蕾に、涼太の長い指がニュル~と挿いってくる。 「だめだって・・・明日、真面目に・・・っあ・・・ん‼」 グニュグニュと、中を掻き回され、堪らず喘ぎ声が上がる。 「一回で済ませるから・・・ねぇ、いいでしょ⁉」 耳朶を甘噛みされ、囁かれてーー。 それだけで、一気に心音が跳ね上がった。 「あっ・・・あぁ・・・」 それから、五分もたたないうちに、指が抜かれ、涼太の雄が挿入を始めた。葵も、ぽんぽんと服を脱ぎ捨て、涼太の後に続いて、カチカチに勃起した雄を挿入させてきた。 二人が動く度、バシャンバシャンと水面が激しく揺れ、俺の体も愛される悦びに打ち震えるように痙攣が止まらない。 「涼太・・・葵・・・そこばっかイヤ・・・もっと奥・・・」 二人はわざと焦らすように、入り口の襞ばかり擦る。 もっと奥を突いて欲しいのに。 弱い窪みをもっと、擦って欲しいのに。 「力を抜け。キツくて入るものも入らない」 「僕の真生をいじめないで。こういうときこそ優しくしないと。ねぇ、真生、僕と宮尾さんの肩に掴まれる⁉」 涼太に言われた通りにし、何度か深呼吸をすると、 「ひぃ・・・っあ、あ、あ‼」 ズズ、ズブスブと二人の雄が、奥まで一気に挿ってきた。 圧倒的な圧迫感が、内臓まで競り上がっていく。 「何回もしてるのに、ここだけは処女のようだ」 葵が、額や、頬っぺたに口づけをしてくれた。 「キュウキュウ締め付けて・・・すっごく、気持ちいい」 涼太の唇が、俺のにそっと重なる。 「真生、俺も、お前と別れる気はないから、覚悟しておけよ。一生、愛してやる」 「何、言って・・・あぁ、っ、んんっ‼」 涼太に下からズンズンと穿たれ、葵には、弱い窪みをゴリゴリと的確に擦りあげられ、泣かされるだけ泣かされた。 夫婦の営みが大事なのは分かる。 分かるが、少しは手加減をしてくれ。 頼むから。

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