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焼きもちやきの涼太、本領発揮‼

いつもより早く仕事を終わらせ、急いで帰宅すると蓮が玄関先でギャン泣きしていた。 「蓮、どうした⁉」 息子に声を掛け、なだめても一向に泣き止まない。 「お帰り、真生」 パタパタと涼太が駆け付けてきた。 「蓮どうした⁉具合が悪いの⁉」 「ううん、そうじゃないの。パパに、ボタンが上手に出来たよって所を見せようと頑張ってたの。半分までは順調なんだけど・・・」 「そうなんだ」 良かった。大した事でなくて・・・。 「蓮、頑張ったな、偉いぞ」 息子の脇の下に手を差し入れ、抱き上げようとしたら、腰にグキッと鈍い痛みが走った。 「イタタ‼」 思わず声に出したら、今度は葵が駆け付けてきた。 「お前は馬鹿か。年を考えろ」 ひょいと、横に軽々と抱き上げられた。 「ちょっと葵‼」 蓮の前で、まさかお姫様だっこされるとは・・・かなり、恥ずかしい。ちらっと、涼太の方を見ると、ブスくれながら、蓮の手助けをしてボタンをかけ直してくれていた。 「涼太、ありがとう」 声を掛けると、 「宮尾さん、湿布張りは、僕にやらせてよ」 かなりツンツンしていた。それはそれで、可愛い。 リビングのソファーにうつ伏せになり、シャツを捲ると、涼太が座ってきて、腰に湿布を張ってくれた。 ヒヤッとした感覚に、思わず体を捩ると、 「真生のエッチ。蓮くんの前で煽らないでよ。我慢出来なくなる」 クスクスと涼太に笑われた。しかも、葵は、葵で・・・。 「どさくさに紛れて、どこ触ってる‼」 体を前屈みにし、シャツの中に手を滑らせ、胸の小さな突起の先を、指の腹でこりこりと楽しそうに転がしていた。 「なぁ、涼太、秦さんの事だけど」 しかも、この状況で、普通に会話してるし。 蓮に見付かったら、どうするんだ。

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