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焼きもちやきの涼太、本領発揮‼
こうなったら、話題を変えるしかない。
「葵、今回秦さんに色々と世話になったから、家に招待してもいいかな⁉」
『俺は構わないけど、涼太、焼きもち妬かないか⁉』
「早速、妬いてたよ。秦さんは、大丈夫かと思ったんだけど」
『あっ、そうだ。涼太の前で、前の奥さんの名前言うの禁止な』
「なんで⁉」
別れたカミサンにまで、焼きもちを妬くのか、涼太は。
『今だ、名前を呼び捨てにしてるだろ⁉それが、面白くないらしい。今後は”山辺さん”で呼べ。蓮のママは、涼太だ。ちゃんと、けじめをつけないと』
「あぁ、分かったよ」
葵と会話しながら、空いている手でキーを回し、エンジンをかけた。
『今日も遅いのか⁉』
「いや、そんなにないから、早いと思う・・・ごめんな、葵。蓮の事、いっつもみてくれて」
『なんだ急に・・・蓮は息子同然だし、気にしてないよ。それより、真生」
一呼吸おいて、何を言い出すのかと思ったら・・・。
『愛してるよ、涼太より、蓮より、前の奥さんより・・・だから、今晩、いっぱい、甘えていいか⁉』
って、激甘な声で。
背中が、ゾクゾク、ジンジンした。
やばい、俺の、反応した・・・。
「あっ、葵、き、切るぞ。遅刻するから」
大慌てで、一方的に切った。
絶対、変に思われたな。
下を見て、溜め息を吐いて、それからハンドルを握った。
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