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焼きもちやきの涼太、本領発揮‼
シャツを直しながら、うつ伏せから仰向きに変えると、体の上にごろんと涼太が寝そべってきた。髪に触れると、鼻をくすぐるおひさまの匂いがする。
「明日、今日より暑くなるみたいだ。あんまり無理すんなよ」
「うん、ありがとう」
「外の仕事をするときは・・・」
「分かってる!」
ムギュと抱き付いてきた。
いつもなら、今頃、押し倒されているのに。
こうして素直に甘えてくる涼太もなかなか可愛い。
「あのね、真生・・・」
「ん⁉何⁉」
「今日ね、変だと思わなかった⁉」
「変⁉・・・あぁ‼」
涼太の一言で思い出した。
「なんで、みんな、調停の事知ってるのかなって・・・確かに‼」
「ごめんね、原因は僕なんだ。大きい小学校には、栄養の先生が給食の担当をしてるんだけど、大澤小学校みたいに、小さい小学校は、いないから保健室の先生が兼務しているの。あと、中学校も、センター方式だから、保健室の先生が兼務してる。でね、みんな仲がいいんだ。だいたい、予想つくでしょ⁉」
「・・・つまり、涼太の所の、保健室の先生から、あっという間に広がったって訳か⁉なるほど!っていうか、いちいち謝ることじゃないだろ⁉」
「うん、そうなんだけどね・・・」
涼太は、そこで一旦、言葉を止めると、何故か、頬っぺたを膨らませてきた。
何でまた、急に。
俺、何かしたか⁉全く、心当たりないぞ‼
「真生は知らないけど、真生の事、お気に入りの先生や、調理員さん、多いんだよ。あと、配膳員さん。うちの先生は、まぁ、いいけど・・・」
蓮みたく拗ねる涼太。
「焼きもち妬ききれないよ。いっつも我慢してるんだからね、僕」
「ごめんなさい」
こういう場合は、素直に謝るに限る。
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