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蓮にとって幸は未知の生物
「葵、待て‼蓮が来たら、ヤバイって」
「大丈夫。涼太が真っ直ぐ寝室に連れていくから。来たら、来たで考えればいい」
「そんな・・・っあ、ぁあ・・・‼」
久しぶりにして貰う口淫に、体が一気に熱くなった。
あまりにも強烈な快感に、四肢が戦慄いた。
舌の先でぺちゃぺちゃと何度か舐められただけで、亀頭の鈴口から、透明な先走りの液がトロトロと流れだし、竿の方に垂れ流れていく。
それを長い指に絡めとり、まんべんなく、茎に塗り込むと、
「葵、待って・・・っあ・・・あ・・・っ‼」
根元まで口に含むと、グチュグチュと粘着性の音をたて、上下にしごき始めた。
あまりの気持ち良さに、喘ぎ声が止まらない。
バタバタ~~。
蓮の足音が聞こえてきて、慌てて口を押さえた。
葵は、止める気はないらしい。
口をすぼめ、ズズーーッと強く吸ってきたから、たまったもんじゃない。
「ーーーー‼」
思わず背中をのけ反らせた。
チカチカと目の前が点滅し、体が小刻みに痙攣した。
「随分、早いな。溜まっていたか?」
クスクスと笑いながら、葵が上半身を起こしてきた。
「かなり濃かったが、美味しかった」
「いちいち感想を言わんでいい‼」
彼の口の中に蜜を放った事がようやく分かり、恥ずかしさが込み上げてきた。
しかも、がらっと、ドアが開いて、見上げると、頭の上にいた蓮と目が合った。
非常にヤバイ・・・。
どう言い逃れる?
下半身丸出しの、この格好・・・。
「あおにいに、みっけ‼」
「蓮、服着ないと、風邪ひくぞ」
「あおにいにも」
葵が腰に巻いていたタオルを、俺の下肢に巻き付けてくれた。
「じゃあ、一緒に、服着てくるか」
「は~い‼」
葵は、そのまま立ち上がると、蓮を抱き上げた。
「宮尾さん、いつまで、裸なの‼」
「今着てくるから、ガミガミ言うな」
涼太の雷が落ちる前に、蓮を連れさっさと退散した。
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