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子守りと睦み事・・・優先すべきは?
涼太の声が幸に聞こえたのか、幸がくずり始めた。
「幸の事ほっといて酷いね。パパとママ、何してるのかな?」
「葵、幸に変な事教えるな・・・っあっ・・・っ!!」
涼太の耳にも届いているはずだが、あえて聞こえないフリをしているみたいだ。
ただ、黙々と、頭をもたげ始めた俺のを咥え、懸命に扱き続けていた。
あまりの気持ち良さに腰が勝手にヒクヒク咽び泣くも、息子にはこれ以上、父親のあられもない声を聞かせまいと、歯を食いしばって耐えた。
それが、涼太には面白くなかったみたいで。
「っ痛い!!噛むな!!」
すっかり屹立したカリ首に、軽く歯を立てられ、背筋がぞくぞくと震えた。
先端からは、先走りの液がジュワ~と滲みだした。
「子育ても大事だけど、夫婦の営みの方がもっと大事。分る?」
涼太の言い分は最もだ。
幸や蓮の面倒ばかり優先するあまり、涼太や葵の事はつい後回しにしがちだった。
「ごめん、涼太・・・」
「分ってるならいいよ。途中半端だけど、幸ちゃん呼んでるからあとでね」
涼太が体を起こし俺の下腹部にタオルを掛けてくれた。
「宮尾さん、幸ちゃんちょうだい」
手を伸ばし、葵の腕から幸を貰い受ける涼太。
葵もゴロンと横になり、三人で、幸の顔を覗き込むと、ニコニコの笑顔になった。
「こりゃあ当分寝そうにもないな」って葵。
今日も寝れそうにもないけどまぁ仕方ないか。
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