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3人のイクメンパパとダメパパ
「葵、入っていいか?幸、オムツ交換なんだ」
「じゃあ、俺がやる」
背中から、抱っこひものままの幸を下ろし、葵が連れていってくれた。
「オムツ交換は葵の仕事なんだ」
「へぇ~、意外。イクメンパパなんだ」
感心する横島さんを、涼太は、思いっきり睨んだ。
「僕も、宮尾さんに負けないくらいイクメンママですから」
暑苦しい・・・。
しかも狭い・・・。重い。
寝返りさえ出来ないこの窮屈さ・・・。
本日の寝起きは最悪だ。
右腕は葵。左腕は、横島さんに、それぞれ掴まれ、涼太は、下肢にしがみついて寝ていた。
頬っぺたを幸がツンツンするも、身動きが取れないこの状況に、話し掛ける事しか出来ない。
「葵、起きてんなら、笑ってないで助けろ‼」
「う~ん、どうしようかな?」
葵の不埒な手が、服の上から中へと差し入れられた。
「葵、どこ触ってんだ」
「それ、俺の手じゃないよ。横島さんの」
「はぁ⁉」
脇腹のラインを撫でる横島さんの手は、分厚くて大きい。
「真生の肌、スベスベ」
「横島さん、それ以上は、涼太の許可がいる」
「ぐっすり寝ているんだ。言わなきゃ、バレないよ」
横島さんの手が、臀部を撫で回し始めた。
じゃあ、俺も。と、葵まで調子づいて、あちこち触り始めた。
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