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3人の愛しい旦那様
「指だけでイケるなんで・・・」
「だろ」
「涼太、何してんだろ。我慢もそろそろ限界」
「幸がなかなか寝ないんだろ。もう少し、待とう」
イライラし始まった優を、葵が宥めていた。
くにゅくにゅと、二人の指に、肉襞が妖しく纏わりつき、淫靡な音を響かせる。
あまりの気持ちよさに喘ぎ声が止まらない。
「やっ・・・あ、あ・・・」
ガラッと、浴室のドアが開いて、涼太が入ってきた。
「お疲れ。幸、寝た?」
「うん。やっと」
「先に、手取り足取りレクチャーを受けてました」
二人の指がずるっと抜け、体がぶるっと胴震いした。
四人で口付けを交わしながら、体を洗いっこして、じゃんけんで勝った優が、裸のままの俺を抱き上げて寝室へと運んだ。
「体くらい拭かせてくれ」
「どうせ、ぐじゃぐじゃになるんだ」
そのまま、敷きっぱなしになっている布団の上に転がされた。
「子供たちは、二階で仲良く寝てるから・・・真生、やっとだね。夫婦の大事な時間・・・」
「うん」
「まず、誰のが欲しい?」
「誰でもいいよ」
恥ずかしかったけど、四つん這いになって、腰を高く上げ、足を広げた。
股の間から、トロリと先走りの液が滴り落ちる様に、ごくりと、生唾を飲み込む三人。
「んあっん!!」
最初に優の昂ぶりが体を貫いた。
タガが外れたように最初から激しく突き上げられ、気を失う寸前まで貪欲に求められた。
「あっ・・・んーーっ‼」
葵のと、涼太のを交互に口に含み、懸命に扱き続けた。
拙い愛撫にも感じてくれる二人が愛おしい。
涼太と葵、二人の雄を嬉々と飲み込んだ俺のそこは、妖しく蠢き、二人を煽った。
「真生、あんまり締め付けるな」
「持たないから」
「そんなこと言っても・・・・あっ・・・あぁぁぁ・・・!!」
前と後ろから責められ、あられもない声を上げ続けた。
優は二人の間に座り、思う存分、俺の唇を堪能していた。
それから、暗くなるまで、気を失うまで交互に抱かれ続け、ふと気が付いた時、涼太に抱っこされ風呂の中にいた。
「幸せ」
「あぁ、俺も・・・三人の愛しい旦那様と、子供達と・・・一緒だから」
「うん、そうだね」
涼太と口付けを交わしていると、すっぽんぽんの蓮が幸を抱っこして乱入してきた。
「蓮くん、幸ちゃん落とさないでよ‼もう、二人ともママっこなんだから」
呆れながらも、二人の愛し子を抱き上げ、浴槽へといれる涼太。
蓮も幸もきゃーきゃー大喜びだ。
そこへ、噂の旦那様二人。
「定員オーバーです」
「そういうな」
涼太の止める声も聞かず入ってきた。
「あかりちゃんは?」
「まだ寝てる」
「っか、狭い!!」
涼太の叫びも虚しく水音に消えていった。
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