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第6話

「…出てこない」 アキラが出てきたところを捕まえて、問いただそうと思っていたコウジ… しかしアキラは店に入ったきり出てくる様子がない… もう30分… (何やってんだろ…) しばらく様子を見たが、待てなくなってコウジもBOUSスポーツに入っていく… 「……」 何の変哲もない小さなスポーツ用品店。 (アキラは?) 見たところ裏口も無さそうなのに… アキラがいない… 「いらっしゃい、何か探してるの?」 不意に優しそうな青年が声をかけてくる。 「い、いえ…あ、じゃ…これを…」 目に付いたリストバンドを1つ取って店員に渡す。 「はい、ありがとう。君かわいいね、その髪は地毛?」 すると店員は会計をしながら気さくに話しかけてくる。 「えっ?あ、はい…」 それに素直に答えるコウジ。 「年はいくつ?」 「11才です…」 「へぇ…ちょうどいいね」 そう笑をたたえる青年。 「え?」 「ううん、こっちの話!また買い物に来てね」 「あ、はい…」 店員の意味深な言葉も気になったが…とりあえず店を出るコウジ… アキラはどこへ消えたのか… ずっと入り口を見張っていた筈なのに… 不可解な気持ちで自宅に帰るコウジだった…。 その頃… BOUS店内では… 先ほどの店員が情報屋へ電話をかけていた… 「今、店に容姿Sランクで11才のコが来たから、カメラ映像回すからちょっと調べてくれる?」 BOUS新人候補として使えるか… 知らず知らずのうちに、踏み込んでしまったコウジはBOUSに目を付けられ、秤にかけられていた… そんなこととはつゆ知らずのコウジ、アキラのことは気になるものの聞けないまま時は過ぎていく…。 そして、ついに受験していた中学の合否通知が届く日が来た…。 母は余程楽しみにしていたのか、残業もせず病院から早く帰ってきた。 1階リビングにいる母子。 郵送で届いた合否通知を母はゆっくり開く。 「コウジ、合格よ!」 そして、目を輝かせ笑顔で伝えてくる。 「本当に!?やった~!僕あの学校に通えるの?」 コウジもそのために頑張って来ていたので、素直に喜ぶ。 「えぇ、コウジが勉強をしっかり頑張ったからよ、本当に自慢の息子だわ、今日はレストランでお祝いしましょう」 優しくコウジを抱き寄せながらそう伝える母ユカリ。 「本当に?僕ハンバーグがいい!」 その言葉に喜んで答えるコウジ。 「えぇ、なんでも好きなものを食べさせてあげるわ」 「あ、でもエビフライもいいな…」 首を傾げながらつぶやいていると…

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