8 / 20

第8話《知りたい》

BOUSでは…コウジの査定が終了していた… 「あの子どうだった?」 コウジを薦めた青年は情報屋に聞いている。 「あぁ、素材としてはいいんだけど、駄目だね」 軽く言い返す。 「なぜ?」 「まず、あの子には交渉に使える負の要素がない、あと、あの子、サクヤの弟だから」 そして集めた情報を伝えていく。 「え、そうなんだ、ならナギ達みたいに、お互いの兄弟を人質にして交渉に使えば?」 「駄目駄目、ナギ達はお互いを大切に思っているから交渉に使えたけど、サクヤたち兄弟は、仲が険悪だから交渉には使えない」 そう理由を教える情報屋。 「そっか、残念だね」 「それにあの年代の受はサクヤで充分足りるし、どちらかといえば欲しいの攻専だしね。じゃ、またいいの見つけたら流してね」 「はいはい、お疲れ様」 青年は挨拶して会話を終える。 なんとかコウジはBOUSの網から抜けることができたのだった。 その次の日曜日… コウジはどうしても気になって、再び朝から外出するアキラにこっそりついて行く。 聞いても答えてくれないなら…店に入るときに問い詰める。 そう心に決めて… やはりアキラは真っ直ぐBOUSスポーツに入っていった… コウジもすぐ後を追い、店内に入る。 すぐ見えた後ろ姿… 「アキラ!!」 勢いよく呼ぶコウジ… 「ッ…!?」 その声を聞いて驚いた様子で振り返るアキラ… 「あれ、その子…」 不意に奥にいたカウンターの青年がコウジに目をとめ、言葉を出す… 「ッ!!」 不意にアキラが動く… コウジの腕をガシッと掴むと、そのままコウジを引き連れ、店の外へ走って出て行く… 「ちょっ、アキラ!?」 驚いたコウジだが、そのままアキラに連れられ、50メートルほど走って路地を曲がる… 「バカ!何で来た!!ッ…ぅ、」 アキラは息を切らしながらも、すぐコウジの腕を掴んだまま怒鳴るが… その勢いは、不意に消失する… コウジから手を離し、そのまま右手で左腕を掴み… その場にうずくまるアキラ… 「な…アキラ!?」

ともだちにシェアしよう!