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初めてのHalloween ③
「今日は俺の家な……」
周さんはそう僕に囁くと、打ち上げ行くぞ! と盛り上がってる圭さんに何かを言いに走って行った。僕は慣れない靴で少し足が痛くなってしまっていて、足元が覚束なくなっていた。康介はそんな僕に気がついて、先程から周さんがいない時に僕のことを支えてくれていた。
「康介は打ち上げ行くのか? 俺らは帰るから。竜太の面倒、ありがとな。じゃあまたな!」
戻ってきた周さんは康介にそう言って僕を抱き寄せ、そのまま僕らは周さんの家へ向かった。
今日は雅さんは夜勤で留守らしい──
部屋に入ると周さんは冷蔵庫から冷えた麦茶を出してくれた。
「……もう、やっぱりダメだ! 着せたかったからそう頼んだけど、竜太可愛すぎて見てらんなかった。ナンパされまくりだしさ、ステージから見ててヒヤヒヤだったよ。でもまぁ、康介がいい働きしてたな! 」
周さんが僕の頭を撫でながらそう話す。
そんな風にしたら、ウィッグが取れちゃうよ。
ベッドの上で足を投げ出して座る周さんが、自分の腿をぽんぽんして僕を誘う。
緊張しながら近づくと「下、脱いでこっち来て…… 」と、いやらしい視線を送りながら周さんが言った。
「え……脱ぐの?」
恥ずかしくて一応聞いてみるけど、周さんは黙って頷くだけだった。
僕は下着を脱ぎ、おずおずと周さんの太腿に跨る。スカートが短いから見えちゃう……
僕は裾を手で引っ張り、周さんを伺い見る。
「両手、出して……」
「……? 」
よくわからないけど周さんの言う通りにする。何かくれるのかな? なんて呑気に両手を差し出したら、以前に周さんに取り上げられてしまったフワフワの手錠を付けられてしまった。
「周さん? これって…… 」
驚く間も無く、手錠の嵌った手首を掴まれ周さんの首に掛けられる。
「これももういいや、いらね」
周さんはそう言って、僕のかぶっていたウィッグを外してわしゃわしゃと僕の髪を弄り整える。そして、優しい甘いキス……
「んっ……んん、んんっ」
舌を絡めながら、周さんの指が僕の体を弄る。
ミニスカートで下着もつけずに周さんに跨ってるから、とっくに熱を帯び反り勃ってしまった僕自身が露わになってる。
「竜太……えっろ 」
満足そうな周さんが、そんな僕を見て舌舐めずりなんてするから羞恥心を煽られる。
周さんの手が、僕の着ているワンピースを下から捲し上げ、直接肌に顔を埋めた。
「……ひぁっ、はっ……周さん……や……ん 」
それだけで反応してしまうのが恥ずかしく、顔を見られない。僕は周さんの首に手を掛けたまま、俯いて快感に耐える事しかできないのに、そんな僕を周さんは「顔上げろ」と言って手で顎を持ち上げる。
「ちゃんと声出せよ。竜太のエロい声……もっと聞かせて 」
そんな目で見つめないで……ドキドキする。
周さんは満足そうに、首から胸を舐め回す。
「あっ、やだ……あっ 」
いやらしく舐め回されながら、周さんに僕の熱くなったそこを握られてしまった。周さんは優しく手でそこを包み込むと、緩々と扱き始める。
「ほら、よく見て……クチュクチュ音立ててる。やらしいな……竜太のここ……」
あぁ…… 恥ずかしい。いっつも僕ばっかり、周さんのペースで気持ちよくさせてもらっちゃってる。でも、周さんだってズボンの中でキツそうだ。
僕は首に掛けてる手を外し、手錠をされたままで周さんのズボンのホックをなんとか開ける。お互いに合わせるようにして優しく扱く。二人でこっそりと部屋にこもり、こうやって淫らなことを共有してる。そう考えると余計に感情が昂り、僕はどうしようもなく切なくなってしまう。
僕は堪らずに淫らな声を上げながら後ろへ仰け反ってしまい、襲ってくる快感に今にもイってしまいそう……
「周さん……あっ……気持ちい、ダメ……それ……イっちゃう……」
情けなく声を上げ、周さんに押し倒された。軽々と僕を抱え上げた周さんは、そのまま僕をうつ伏せに寝かせた。ズリ上げられたワンピースが手首の手錠の所で抜け出せずに纏わり付いている。
「竜太の恥ずかしい所、ちゃんと見えるようにお尻上げて」
腰を掴まれ、持ち上げられてしまった。
「やだっ! 周さん……恥ずかし……ひゃぁ 」
手の自由が奪われたまま思うように動くことができず、されるがまま僕は恥ずかしい格好でお尻だけ突き出した。
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