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圭と陽介の初めての文化祭⑤
ライブも大成功に終わり、圭ちゃんと一緒に教室まで戻った。
教室に戻れば戻ったで、今度はクラスメイトに囲まれてしまう。
そりゃそうだよな……
圭ちゃんあんなにカッコよかったんだもん。
ちょっと寂しい気もしながら俺は少し離れたところで圭ちゃんを眺めていた。
「参った……ごめんな陽介。昼飯まだだろ? どっか食べいこ」
靖史はいつの間にかいなくなっていて、どうやら彼女の由香ちゃんとでかけたらしいので放っておいた。純平も里佳さんと一緒に昼飯食ってくると言ってどこかに消えたので、俺は圭ちゃんと二人で校内を歩く。
「ほんと、圭ちゃんカッコよすぎて反則だよ……」
圭ちゃんは赤くなりながら「そんなことないよ」と謙遜する。
今日俺は圭ちゃんの学校に来てみて、やっぱり圭ちゃんはモテるんだろうなと実感した。少し心配もあるのが本音だったけど、里佳さんや圭ちゃんを見てたいら大丈夫だろうな、と安心できた。
「今日は圭ちゃんの学校来てよかった。呼んでくれてありがとうね」
「なんだよ改まって…… 」
また圭ちゃん赤くなってる。いちいち可愛いい。
二人で焼きそばを食べたり、校内を回ってる間も圭ちゃんは何人かに声をかけられて写真を撮っていた。こうやってちょこちょこと邪魔が入るけど、でも圭ちゃんと一緒に学校で過ごすのが楽しくて、俺は中学の頃を思い出した。
一日圭ちゃんの学校で楽しく過ごし、二人で一緒に帰宅する。
玄関からリビングへと向かう途中、やっぱり気になったから聞いてみた。
「さっきから気になってたんだけど、何? その荷物」
学校からずっと圭ちゃんが持ってる少し大きめな袋。
「あ! いや、これはなんでもないから。陽介は気にすんなって」
異様に焦ってる圭ちゃんを見たら、気にならないわけがない。隠すように後ろに回し俺から離れていく圭ちゃんを捕まえて、その袋を奪い取った。
「やだ! ダメだって! 陽介……返して!」
暴れる圭ちゃんを片手で抑え袋を開けると、中からさっき圭ちゃんが着ていた黒ニャンコの衣装が顔を出す。
「……え? これって!」
「洗濯してこいって言われて持たされたんだよ」
「着て! これ! はい! 圭ちゃん今すぐ! 」
俺の反応に大きな溜め息をつく圭ちゃん。
「陽介、絶対そう言うと思ったから嫌だったんだよ……」
「嫌なら俺が無理やり着せてやる! いいから、着て! 早く早く」
圭ちゃんは諦めて渋々着替えにベッドルームへ消えていった。
ワクワクが止まらない……
超絶可愛かった圭ちゃんの姿を思い出す。ちょっとエッチな黒猫姿……
少しして部屋の中から「陽介、着たよ」と声がして、ドアを開けると圭ちゃんがもじもじと立っていた。小柄な圭ちゃんが黒猫のコスプレをして恥ずかしそうに立っている姿が異常に興奮する。
「……ヤバいよ圭ちゃん。こっち来て」
俺は両手を広げて圭ちゃんを待った。もうこれ以上ないってくらい真っ赤な顔をして、頬っぺたを膨らませている。
多分圭ちゃん怒ってるんだよな?
でも、そんな顔したって煽ってるようにしか感じない。
おずおずと近付いてくる圭ちゃんを捕まえて、強引に俺はキスをした。長くキスをしているうちに圭ちゃんの足がおぼつかなくなってきたので、お姫様抱っこをしてベッドに運ぶ。
「……んっ、陽介……あっん 」
圭ちゃんを押し倒し、首筋に舌を這わせショートパンツのなかに手を忍ばせると、既にそこは固く勃起していた。
「もう、圭ちゃんだめだ。興奮する……」
俺は圭ちゃんにむしゃぶりつくように、はだけさせた胸に顔を埋める。そして足を使って圭ちゃんのショートパンツをずり下げ圭ちゃん自身を激しく扱いた。
「あっ……ちょっ……待って、あ……あっ……待って、陽介……」
気持ち良さそうな圭ちゃんが仰け反りながら喘いでいる。待ってなんて言ったってそんなの関係ない。圭ちゃんの言葉なんてお構いなしに、両足を掴み上に持ち上げると露わになった可愛いアナルに舌を這わせた。
「陽介、待って……やだって……んっ、お願いっ…… 」
舌の先で窄まりを突きながら、勃起した圭ちゃん自身を扱いてやると、腰をあげて感じてくれる。
「やっ、ちょっと……気持ちいい……って、陽介っ……待って……んっ……聞いて…… 」
さっきから何か言いたそうな圭ちゃんに、俺は耳を傾ける。身体中舐め回したい気持ちを抑えて圭ちゃんの言葉を待った。
「はぁ……陽介、ごめん……あ、あの……今日は、後ろ……挿れないで。俺今日めっちゃ疲れて……その、陽介に挿れられるとホント腰がヤバくて……立つのも辛くなるんだ……」
明日は補習で学校へ行かなきゃならないから……と付け足す圭ちゃん。
そうだったんだ……全然気がつかなかった。いつも終わってからも嬉しそうに甘えてくれてたから失念していた。 入れられる側は負担が大きいってわかってたはずなのに……
恥ずかしそうに言う圭ちゃんを見て申し訳なくなった。俺に気を使って「しんどい」なんて言えなかったんだろうな。
「圭ちゃん、ごめん! 俺自分ばっかで全然気づかなかった」
でも、言いづらいこと、ちゃんと言ってもらえて嬉しかった。
慌てて圭ちゃんを抱きしめると、「大丈夫」と頭を撫でてくれる。
「エッチが嫌だって言ってるわけじゃねえからな……」
そう言って圭ちゃんは俺のズボンを下げ、口を使ってイかせてくれた。
もちろん猫耳フードをかぶった圭ちゃんの上目遣いで攻められたので、俺が果てるのはあっという間だったのは言うまでもない……
「このニャンコの衣装さぁ、圭ちゃんが買い取り出来ないの?」
呆れた顔で圭ちゃんが俺を見る。
「できるわけないでしょ。陽介の変態! もし仮に出来たとしたら、今度は陽介にこれ着せるからな!」
いやそれは勘弁! 圭ちゃんにしか似合わないよ。そもそもサイズ的に俺には無理!
この衣装の事を言うと不機嫌になる圭ちゃんだけど、結局寝るまで黒ニャンコの姿でいてくれた圭ちゃんはやっぱり可愛くて愛おしかった。
──圭と陽介の初めての文化祭 終わり──
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