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告白 康介の場合⑤

シャワーを済ませ、簡単に髪を乾かしてから俺は部屋に戻った。 そこにいるはずの修斗さんの姿が見えずドキッとする。まさか帰ってしまったなんてことないよな? 嘘だろ…… てっきり先程俺が座っていたテレビの前の椅子に修斗さんも座っているのかと思ったけど、よく見たらベッドの中にいるのがわかってホッとした。 ベッドを見ると、小さく丸く布団が盛り上がっている。 そっと近づいてみたら、顔半分まで布団をかぶって体を丸めてスヤスヤ寝ている修斗さんの姿があった。 寝てるし…… ベッドの脇にしゃがみ込み、俺は修斗さんの寝顔を眺める。 綺麗な顔してんなぁ……可愛いなぁ…… 俺、この人と恋人同士になれたんだよな? 本当に嘘みたいだ。 気持ちよさそうに眠っている修斗さんの頬を軽く撫でてみる。幸せな気持ちになってきた俺は、しばらく修斗さんの寝顔を見つめてしまった。でも急に鼻がむず痒くなってしまい大きなクシャミが出て気分も台無し。俺のクシャミに驚いて修斗さんも目を覚ましてしまった。 修斗さんは状況を把握するのに少し時間がかかったようで、変な間があいてから俺の名前を呼んだ。 「……康介?……あ、ごめん。俺寝ちゃってた」 布団から顔だけ出してこっちを見てる修斗さん。ちょこっと目を擦る仕草が可愛いくて抱きしめたくなる。 「修斗さん、俺もベッド……入ってもいいですか?」 怖がらないかな? 大丈夫かな? 「あ、ごめん……寒いよね?……はい」 修斗さんは俺の心配も他所にそう言って、俺が入れるようにと布団を持ち上げてくれた。 少しだけバスローブがはだけた胸元がチラッと見えて、ドキッとする。 俺の方に体を向けてる修斗さんに向かい合うように、俺も一緒に横になった。そっと肩に手を回し、そのまま修斗さんを引き寄せ唇を奪った。 さっきは少しだけ舌を絡めてくれた。 きっと大丈夫…… そう思った俺は、深く舌を挿し入れイヤらしいキスをした。 修斗さんの手が俺の肩を掴む。その手にちょっとだけ力が入った。 「修斗さん……まだ怖い? 心配? もし嫌だったら無理にしなくてもいいですよ…… 少し照明落としましょうか?」 俺は耳元で囁く。修斗さんが嫌だと言ったって別にいいんだ。エッチしたいけど、嫌だと言われたらすぐに諦めて気持ちを切り替えよう…… 修斗さんは小さな声で「電気…」と呟いたので、ベッドサイドのリモコンで俺は少しだけ照明を落とした。 「……康介、大丈夫? 男の体……だよ… 」 上目遣いで俺を見ながら、修斗さんはまだそんな事を言っている。 「男とか女とか、そうじゃないでしょ? 俺は修斗さんが好きなんです…… 好きな人に触れたい……気持ちよくなってほしい……そう思うのは自然な事です」 俺はまた修斗さんに唇を重ねキスをした。 今まで遠慮気味だった修斗さんの舌が、今度は大胆に俺の舌を探して口内を舐る。 あ…… すぐ唇が離れ、修斗さんからまた唇を重ねられた。歯列をなぞり、俺の舌と絡め合う。 修斗さん……キス上手い。 「……んっ 」 蕩けるようなキスをしながら修斗さんが俺の上にのしかかってくる。俺の上に跨った修斗さんに色っぽい顔で見下ろされ、胸がドキドキしてきた。 「康介ありがと……俺も大好き 」

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