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告白 修斗の場合⑥
康介を待ちながら俺はベッドに潜り込んで眠ってしまったらしい。
フワフワと微睡みながら意識が戻りかけた途端に、大きなクシャミの声で一気に現実に引き戻された。
目を開けるとベッドの脇にしゃがみ込み俺を見つめている康介の姿。
俺と同じ白いバスローブを着て……
あ、そうだ、康介もシャワー行ってたんだっけ。 ちょっと寝ぼけてしまって状況を把握するのに時間がかかってしまった。
「修斗さん、俺もベッド……入ってもいいですか?」
俺は何の躊躇いもなく康介をベッドに招き入れることが出来た。布団に入ってきた途端に康介に抱き寄せられ、キスをされる。普段と違ってさっきからちょっと強引な康介に俺はドキドキさせられっぱなしだ。
それでも康介が俺を凄く気遣ってくれてるのがわかって嬉しかった。
康介は優しい──
そんなところにも俺はずっと惹かれてたんだ。
「修斗さん……まだ怖い? 心配? 嫌だったら無理にしなくてもいいですよ……少し照明落としましょうか?」
「………… 」
大丈夫だよ……康介。
でも、明るいのがやっぱり少しだけ恥ずかしかった。
康介が少し照明を落としてくれる。最後にもう一度だけ、男の俺の体でいいのか確認をしてしまった。そんな俺に康介は呆れたような表情をする。
「男とか女とか、そうじゃないでしょ? 俺は修斗さんが好きなんです…… 好きな人に触れたい……気持ちよくなってほしい……そう思うのは自然な事です」
そう言って、またグッと抱きしめ深くキスをしてくれた。
……よかった。康介 ありがとう。
俺は康介の舌の動きに応えるように舌を絡ませ、今度は俺の方から康介へキスをする。不意の事で気が抜けたのか、康介の口から吐息が漏れた。
一気に俺は熱が集まり、康介にのしかかり跨る。
俺の事、好きになってくれてありがとう……顔を上気させて俺を見つめる康介が堪らなく愛おしかった。
康介を好きになって本当によかった──
「康介ありがと……俺も大好き 」
俺は康介に覆い被さり、両手で康介の頬を挟みキスをした。
夢中で舌を絡め、康介を感じる。その間、康介の手は俺の背中、腰、脇腹、尻……と優しく撫でた。
なんだろう……ダメだ、凄く気持ちがいい。
「あ……んっ 」
堪えきれず声が漏れる。横になっていた康介がググッと起き上がり、俺は康介に跨ったまま肩からバスローブを脱がされてしまった。
康介が俺の胸にキスをする。康介が軽く触れただけなのに、ズクズクと腰の辺りまで快感が走ってどうしても声が漏れてしまう。
「んんっ……ひぁっ……康介……んんっ 」
ビクビクと恥ずかしいくらい反応してしまい、声も抑えられない……
なんだよ、乳首ってこんなに気持ちがいいのかよ。
息が荒くなってきた康介に俺は押し倒され、康介にそのまま乳首を舐められる。両手を上に上げさせられ、康介は俺の脇まで舌を這わせた。
脇から乳首、首筋……と舌が這い回り、康介の手は腰から脇腹、康介の体のせいで開いてしまってる俺の足の付け根をサワサワと撫でる。
待ってこれ……気持ちよすぎる。どうしてもビクビクと動いてしまう体が恥ずかしい。
「あ……やだ……康介、んんっ……待って、気持ちい…… 」
俺の乳首からヂュっと音を立てて唇を離し、上目遣いで見ながら相変わらず俺の体を舐め回す康介。
「修斗さん……気持ちいい? 可愛い声がいっぱい出てる…… 凄え嬉しい」
ジッと射るように見つめる康介の視線に、どうしようもなく羞恥心がこみ上げてきた。
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