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康介修斗のバレンタイン 9
康介に全部脱がされ、俺は康介にバスルームへ連れて行かれた。
いそいそと康介も服を脱ぎ、少しだけ顔を赤くしてシャワーを浴びる。
「二人で恥ずかしいんだけど……」
俺に向かってシャワーを浴びせている康介にそう言うと「修斗さん綺麗です」ともじもじしてそう言った。
……いや、そうじゃなくてね。
そうやって鼻息荒く俺の顔やら首やら肩やらにキスを落としながらシャワーのお湯をかけられてるのが恥ずかしいって言ってるんだけどな。
そのうちに手にボディソープを泡立てた康介が俺の体を弄り始める。
……!
ちょっと待て! くすぐったい!
「いやっ、ちょっと! 康介くすぐったいってそれ! ……待って、あはっ……ダメっ ……いいっ、やめて…!」
こいつ、わざとやってんのか? くすぐった過ぎて体がくねくねしてしまう。
「もう修斗さん、ジッとして…… 」
いやいやいや!
お前がヌルヌル弄るから無理だってば!
「もういい! 康介くすぐったいから! あとでゆっくり自分で洗うよ。ありがとう」
ふて腐れる康介にお礼のキスをして俺は逃げるようにしてバスルームから脱出した。
早くチョコ渡したいな。
本当は飯食ってからゆっくりチョコ出そうと思ってたけど……康介ってばすぐにエロい事しようとするからだめだ。
ホテルの部屋着みたいなのを着てると、少しムッとした顔をしてすぐに康介が出てきた。
「もう、何康介怒ってんの? くすぐったいんだよ。無理だって」
俺が笑ってると、本気で機嫌が悪くなってきてしまったので、慌てて康介に抱きついた。
「ほら……康介にチョコ。俺からのとっておきのチョコ、貰ってくれるだろ?」
ベッドに並んで腰掛け、俺は用意しておいたチョコの箱を康介の方にヒラヒラと見せる。
……やっぱり驚いた顔してる。
「康介? なんでそんなに驚いてんの?」
康介の顔を覗き込むと、小さな声で呟いた。
「だって貰えるなんて思ってなかったから。でも期待もしてて……えへへ、すげえ嬉しいです。修斗さんの特別なチョコ」
康介が可愛いくてにやけてしまう。
でもね、すぐにはあげないよ……
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