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屋上その後②/いつものホテルに

さて….…どうしようかな? 学校から出て、ずんずん進んできたもののどこに行こうか考えてなかった。時間的に腹も減ってるし何か食いに行くか。 でも…… 「修斗さん、今日は帰れないからね」 俺に手を引かれ、さっきから黙ってついてきてくれてる修斗さんを振り返りそう言うと、小さくコクリと頷いた。 ……なんだよ、大人しいじゃん。 (じゃあ後で康介君の康介君、たっぷり可愛がってあげるね) そんな事言ってたくせに。 とりあえずはいつものホテルに向かう。このままコンビニに立ち寄って飯を買って、チェックインして……なんて考えてたら誰かに声をかけられた。 俺の手から修斗さんの手がサッと離れる。 「修斗じゃん! 何やってんの? 今日は遊ばねえの?」 チャラそうな男二人が修斗さんに声をかける。 「綾乃がよ、また修斗も呼んで遊ぼうって言ってんだ。ちょうどよかった。あいつらも来るから一緒行こうぜ」 喋ってる奴とは別の男が修斗さんの肩を抱く。俺が横にいるのにガン無視なのにもムカついて声をかけようとしたその時、修斗さんはそいつの手を自分で払い、笑顔で話し出した。 「康介と一緒ならいいけど」 は?……よくない。 「でも康介に色目使うような女がいる所には行けねえや」 「………… 」 「あと俺、恋人最優先したいからさ、ごめんな。あんまもう遊べねえや。綾乃達にもよろしく言っといて」 「はあ? 今フリーだって言ってたろ? もう女できたんか? つまんねぇな。久しぶりに修斗もフリーだっつうから楽しかったのによ……なんだよ付き合い悪いな」 その男らはブツブツ言いながらも、すんなりと諦めてこの場から去っていく。 「………… 」 「なんかゴメンな。ほら、俺の誕生日の時の奴らだよ。俺の事攫ったやつ。しばらくやけくそになっててちょっと遊んでたんだよね」 申し訳なさそうな顔で俺の事を見る修斗さん。 でも、俺は修斗さんがちゃんと俺の事考えてくれて断ってくれたのが嬉しかった。 でも聞き捨てならない事が一つ…… 「綾乃って誰?」 「ああ、友達」 歯切れ悪いのなんかやだ。 「まさか元カノのうちの一人じゃないですよね?」 「うん、違うよ。綾乃は俺の事が好きなんだって」 は? もっとダメじゃん。 そんな子と遊んでたの? 「油断も隙もねえな! 何で修斗さんそういうとこ行っちゃうの? ふざけんなよ……」

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