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屋上その後④/煽り煽られ……
それでも一度滾ってしまったものはどうしようもなく、いつまでも俺が馬乗りになり修斗さんを夢中で弄り続けていたら、結局軽くぶん殴られた。
「………… 」
「少しでいいから待てってば! そこで待て……」
ちょっとだけ怒ってしまった修斗さんは、まるでペットの犬に「待て」をするように俺に手のひらを向ける動きをしながら一人でシャワーを浴びに行ってしまった。
俺はパンツ一枚になり、ベッドに腰掛けてバスルームの方を眺める。
早くエッチしたい……
でも殴る事ないじゃんか。
あぁ早くエッチしたい……
それでも俺は本当にペットの犬よろしく、大人しく座って待った。俺もバスルームに行っちゃおうとも思ったけど、きっとまた殴られる。ここら辺の見極めは大事。
「……でもそろそろいいよね?」
そっと扉の方を覗くと、修斗さんがタオルで体を拭いてる様子がシルエットでわかる。こっそりと忍び寄り、カチャリと扉を開けると驚いた顔の修斗さんが振り向いた。
「何だよ! びっくりすんだろ…… 」
慌てて腰にタオルを巻くのが何だかエッチだ。
「俺、ちゃんと待ってましたよ」
後ずさる修斗さんに近付きつつ腰に手を添えちょっとだけ抱き寄せると「お利口さん」と頬にキスをしてくれた。
どんどん熱が集まる。
頬にキスなんて物足りない。
腰を抱き寄せわざとタオル越しに押し付けてみるも、修斗さんは俺に微笑み「さっきはゴメンな……痛い?」と言って、先程殴られた場所を愛おしそうに撫でてくれた。
「ちょっと痛い……でも修斗さんが後で俺の言う事なんでも聞いてくれたら許してあげる」
下心丸出しでそう言ったら笑って反対の頬を抓られた。
「嫌だね……俺が可愛がってやるって言っただろ? 康介も早くシャワー浴びてこいよ……」
「………… 」
俺ははやる気持ちを抑えシャワーを浴びた。
だってあんな顔されたらさ。あんな真っ赤な顔して「可愛がってやる」なんて言って……あんな期待した顔されちゃ堪らないじゃん。
本当は可愛がってもらいたいんだろ?
……なにしてやろう。
今日は久しぶりだしちょっとくらい無理したっていいよね?
いいよね?
俺を煽ったこと、後悔させてやる。
なーんて言ったら俺また怒られちゃうや──
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