祐飛の肌の温もり。 服の上からなら何度も触れた。 初めの頃は無邪気にくっ付いてくる祐飛にドギマギもしたけど、相手がそんな気が無いのに俺一人いちいちムラムラすんのもダメな気がして気持ちを抑え込んでた。傷つけちゃいけないと我慢していた。一方通行なのは初めから覚悟していたことだし、祐飛からの挨拶のキスだってもう慣れていたんだ。 でも今は違う── 祐飛も俺に触れてドキドキしてくれている。 俺と同じに興奮してる。一方通行じゃなくて、ちゃんと祐飛も俺の事を意識してくれているんだ。 嬉しすぎて死にそう…… 「祐飛、気持ちいい？」 祐飛の着ているTシャツを捲り上げながら俺は聞いた。 「いちいち聞くなよ」 恥ずかしそうに顔を背ける祐飛の頬にキスを落とす。 「照れてる祐飛……可愛い」 「………… 」 露わになった祐飛の体にキスをする。ゆっくりとわき腹に触れていた手を下にずらしていくと、フルっと祐飛が小さく震えた。 「……ちゃんと勃起してる」 俺の心臓、ドキドキ煩い。 手のひらに触れる祐飛のそれは硬くなり下着の上からもはっきり分かるくらい熱く濡れている。 「……や」 ちょっとだけ抵抗された。でも気が付かないふりして下着の中に手を忍ばせ、直接祐飛の滾りに触れた。 「……んっ」 緩々と、気持ちよくなるように優しく扱く。祐飛のその先端からはじわじわと先走りが溢れてきて、堪らなくなった俺はすぐに祐飛の下着を脱がし、自分もTシャツを脱いだ。 「……？！ ちょっと？ 待って」 「え、何？ よく見せて……」 祐飛の股間に顔を埋めた。慌てた祐飛は俺の髪を鷲掴みにして引き離そうとする。 ……ちょっと乱暴。そんなに引っ張らなくてもいいじゃん。どんだけ慌ててるの？ 可愛い。 鼻先に触れる祐飛の先端をペロッと舐めると「バカっ！」っていう罵声と共に、また髪の毛を引っ張られた。 「もう、煩い……祐飛は気持ちよくなってて」 俺は祐飛の抵抗を無視して、思いっきり祐飛の滾りを咥え込む。 「んっ…！」 何回か頭を叩かれたけど、どうってことない。でも、こんなに祐飛が恥ずかしがるとは思わなかった。 俺と違って余裕なんじゃないかなってちょっと思ったけど、そんなことなかった。真っ赤になって、俺のことを見る余裕もない祐飛が可愛い。 一生懸命声を出さないように耐えてるのも分かる。自分の口を押さえて俺の愛撫に耐えてる祐飛にちょっと意地悪したくなってしまった。 「あっ！ や……ああっ」 俺は祐飛の両膝を持ち、思いっきり広げる。そのまま、祐飛の後ろの窄まりに舌を突き入れると背中にかかと落としを食らわされた。思いの外その威力が強くて堪らず俺は呻いてしまった。 「直樹はそんなことしなくていいから！……汚いから！」 「痛ってえな、蹴らないでよ。気持ちいでしょ？ 恥ずかしがらなくていいから……俺にいっぱい弄らせて……」 正直、全然汚いなんて思わない。匂いだって全然平気……寧ろ興奮するし。祐飛の全身舐め回してもっともっと恥ずかしがらせたいくらい。 「辛くないようにね、いっぱい解してあげるから。だから……祐飛のここ……指入れていい？」 初めてだって、ちゃんとわかってるんだから。大事なことだからしっかり調べたんだ。経験ないからって祐飛に頼りたくないし、俺がリードしてやるんだって思ってるから。 俺は祐飛の尻に手を伸ばす。指先で擽るようにその窄まりに触れた。 「だから、いちいち聞くなって。でも……その……準備、あるの？」 「……？」 祐飛に聞かれて、何のことを言ってるのか俺は一瞬わからなかった。