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初めての…⑧/動揺

準備はあるのかって、心配そうな祐飛に俺はちゃんと調べたから大丈夫と自信満々に答える。恥ずかしかったけど、一人でこっそり買いに行ったんだ。ネットでも調べてすぐに注文もした。 スムーズにことが運んだらサッと出せるように、ベッドの下にもバッチリセッティングして……ほらこうやってすぐに取り出せただろ? それなのに、俺の準備した物を見た祐飛が顔色を変えた。 「だから! 何なの? この三点セットは!」 あれ? 何か間違えたかな? 祐飛の泣きそうな顔に動揺する。 「ごめん、何か足りなかった?」 せっかく祐飛が決心してくれたのに、俺ってばヘマしてムード壊しちゃったのかも。恐る恐る聞きながら、一つずつベッドの上に中身を置いた。 「足りないんじゃねえよ! 余計なもんがあるって言ってんの!……なんでこんなもん用意すんの?」 「……?」 え? どれも必要なんじゃね? 違うの? 「キョトンとしてんなよ! バカっ!……これ……ディルド! こんなの俺、嫌だかんな!……それにやたら太っといし」 目の前に置かれた黒いディルドを、嫌悪感丸出しで祐飛はベッドから蹴り落とした。 「え……これ、解して慣らすのにこれも必要なんじゃないの? いらないの?」 「いらない!……直樹が……その……ゆ、指でしてくれればいいから」 真っ赤な顔で俺にそう言って、祐飛はこてんと俺に体を預ける。そのままぎゅっと抱きつかれ、小さな声で「恥ずかしいからもう言わせるな」と囁かれ、俺までブワッて顔が火照った。 せっかく用意したけど、祐飛がいいって言うならいいや。 「じゃあ……いい? ここ……挿れるよ?」 俺はドキドキしながら祐飛に聞いた。祐飛の耳から首筋がほんのり赤く染まっていく。小さくコクン祐飛が頷くのと同時に、俺はベッドに押し倒した。 どのくらいローションを使えばいいのだろう。たっぷり使わないときっと痛いよな? 恐る恐る手にローションを出していると、おもむろに祐飛がベッドから降りて部屋から出ていってしまった。 「……え? 祐飛?」 俺の不安をよそに祐飛はすぐに戻ってきて、手に持っていたバスタオルを差し出した。 「これ敷けば……汚れないから」 「お……おう、なるほどね」 俺は手渡されたタオルをベッドに敷くと祐飛はその上にぺたんと座る。 「恥ずかしいからあんま見んなよ。あと俺ばっかり裸でやだ。直樹も……脱いで……見せて」 俺のパンツの端を指先でツンと引っ張る祐飛。 何これ可愛い。 「うん、じゃあキスして?……脱がせてくれる?」 祐飛に優しくキスをされ、そのままパンツを脱がされる。俺も一糸纏わぬすっぽんぽん。初めっから完全勃起でちょっと恥ずかしかった。 「ねえ、先に直樹の弄っていい?」 言いながら、祐飛は躊躇いなく俺のちんこをぐっと握る。突然のことにびっくりして「ウホッ」って変な声出ちゃったし。 「意外に直樹の……大きいな」 「は? 意外にってどういうこと? 俺ってば小さそう?」 祐飛が緩々と手を動かすもんだから、段々と気持ちよくなってきてしまいテンパってくる。勝手に「あっ…」なんて声が出ちゃって恥ずかしかった。 祐飛が俺のちんこを触ってる。 俺のをじっと見つめてるその姿だけで、ムラムラが止まらない。 「祐飛……気持ちいい。あ……あ……待って」 あっという間にイきそうになってしまい慌てて祐飛の手を握り動きを止める。 「もうダメ……祐飛の触りたい」 祐飛の後頭部に手を回し、頭を引き寄せゆっくりキスをする。キスをしたまま横たわらせ、改めてローションを取り出し塗ろうとしたらちょっと待ってと止められた。

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