もう祐飛ってば「待って」ばっかり、今度は何？ 「この方がやりやすいから……」 そう言った祐飛は俺の前で四つん這いになる。ドキッとしたけど、うん……この方が確かに弄りやすい。 枕に伏せって尻を俺に向けている祐飛。そっと尻たぶに触れるとキュッと力が入る。手のひらでローションを温めるようにして擦り合わせてから、祐飛のアナルにそれを塗った。 色……白いな。 手のひらで祐飛の尻を広げるようにしながら、奥にある小さな窄まりに指先を立てる。ぴとっと当てがいゆっくり指先を挿れようとしたら、小さく「あっ」と聞こえ、恥ずかしそうに祐飛が振り返った。 「もっと……いっぱいローション使って」 「あ、うん」 祐飛に言われる通りに、俺はもう少しローションを足す。下に垂れそうになるのを拭い取りながら、それも祐飛に塗りたくった。 「挿れるね？」 中指の先端を祐飛の中に沈める。 凄い締め付け…… あ……中、あったかい。 この中に本当に俺のちんこ、入るんだろうか。祐飛、大丈夫かな…… クチっといやらしい音を立て、俺の指がどんどん中へと沈んでいく。ゆっくりと痛くないように注意しながら指を動かす。動かすたびに、祐飛の吐息と押し殺した声が聞こえてきて堪らなかった。 「ねえ、気持ちいい？ 辛くない？」 もっと奥の方だろうか？ どこかな…… 前立腺に触れると気持ちがいいんだってネットで見たんだ。悠飛もここがわかればきっといいに違いない。でもあんまりぐりぐりと探ってたら痛いかもしれないし。 「……ん、大丈夫……だから、もう……いい、挿れていい……から」 枕に突っ伏したまま祐飛がそう言う。 「………… 」 なんか、違う。 中に指を入れたまま、俺は祐飛のお尻にキスをした。 「……！ な……なに？」 驚いたのか、ビクッとして祐飛がこちらを振り返る。 「なんかやだ。さっきから祐飛の顔、見えない。こっち向いてよ。仰向け！ 俺、祐飛の顔、見たい！」 祐飛の腰を掴んで無理やり上を向かせる。そのまま膝を持ち上げ、グッとお尻を持ち上げた。 「ほら、こうしても弄りやすいよ。顔も見られるし」 また祐飛の中に指を沈める。ジッと顔を見つめながら、ゆっくりとその指を動かす。 「あっ！ うあっ……あ……や……ん」 恥ずかしいのか両腕で慌てて顔を隠す祐飛。 でもよかった。ちゃんと聞こえた。気持ち良さそうな声。 「俺の指、気持ちいいの？……チンコ触ってないのに勃ってる。よかった。ほら、顔もちゃんと見せてよ、キス……したい」 空いてる手で祐飛の腕を顔から退かした。ちょっと目に涙が溜まってる。それが妙に色っぽかった。 「祐飛……祐飛の中、あったかいよ。ここ……どう？ 祐飛の気持ちいところ、ちゃんと俺に教えて？」 言いながら、祐飛にキスをする。唇……頬……少し汗ばんだ首筋。チュっとキスする度に俺の指が祐飛の中で締め付けられる。 「直樹……エロい……やだ。んっ……気持ちいい……から、全部……気持ちいい……から、もういいから……」 真っ赤な顔の祐飛。潤んだ瞳の隅から涙が溢れた。 「ほんとに？ もういいの？……じゃあ俺の、挿れるよ？」 頭の中、ドキドキがうるさい。 自分のにもローションを塗りたくり、今まで俺の指が入っていた祐飛のアナルに先端をあてがう。やっぱり祐飛は痛いんじゃないか……って心配になりゆっくり入れようと恐る恐る腰を進めたけど、そんなんじゃ全然入りそうもなく俺は躊躇ってしまった。