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第12話

「……」 姉たちの姿が見えなくなると…寂しくなり言葉を無くすみずき。 家に帰ると、あの狂暴な父親しかいない思うと、微かに身体を震わせてしまう。 コウヤはみずきの隣を歩き、その様子をみて、そっと肩を寄せるように腕をまわす。 「コウヤさん…?」 どうしたのかと聞くみずき… 「恐かっただろうに…君は小さくても立派なナイトだね」 そう、微笑んで伝えてくる… みずきの行動を褒め… 「え…」 みずきは顔をあげて瞳を合わす。 「…帰りたくなかったら、帰らなくていいんだよ。オレでよければ、いつでも話し相手になるから…」 不安な気持ちを救い上げる言葉… 「…うん」 優しくて…かっこいい。 (こういう人になりたいな…) 尊敬の眼差しでコウヤを見るみずき… 「…よく、似てるんだね、お姉さんと…すぐ判ったよ」 「うん」 柔らかく聞いてくるコウヤに笑顔で頷く… 「嬉しそうだね」 「姉さんのことは尊敬してるから、似てるって言われると嬉しい」 「…そっか、仲がいいんだね」 なんとも穏やかな独特な口調のコウヤ。 それがすごく安心できるみずき… 「…コウヤさん、兄弟は?」 何気に聞くみずき… コウヤは、それを聞いて… 一瞬だけ表情を無くすけれど、すぐ微笑んで… 「弟が一人…いたけどね」 そう答える。

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