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第16話

みずきは…なんとか逃げたした自宅に戻って来た。 今度はひとり…自分だけで…。 「……」 そっと、戸をあけて、家の中に入る… 部屋中に酒の匂いがこびりついていて…身体にまとわりつく… どうやら父の履き物もなく、外出しているよう… 居心地悪いこの家から学校の鞄を持ってさっさと出ていくみずき。 学校に向かう。 朝食の時間が過ぎて、多少空腹を感じるが、昼になれば給食がでるから… それまでの我慢… そうして学校を終えて、みずきは、いつもの公園に寄る。 夕方の今は、まだコウヤの姿はない…、夜にならないと。 ひとりぽつんと座っているみずき…。 そのまま、暗くなるまで公園のベンチに居たが…今日は、いつもの時間になってもコウヤが来ない… 仕方ないので、待つのをやめて家に帰ることにする。 家には明かりがついていない… 父親はいないのだろうか…と思いながら、部屋へ足を進めるみずき。 ドンッ! 「はッ!?」 リビングに入った途端、グイッと胸元を掴まれ、壁に抑え込まれるみずき… 「ユウリはどこだッ!」 そう怒鳴るように言う父親… ユウリとは姉のことだ… 「…しらない」 みずきは首を振ってそう答える。 「嘘を言え!知らないはずはない、どこだッ」 父は乱暴にみずきを床に叩きつけ、腹を殴る。 「う!ッ…けほ、しら、ない…」 みずきは痛みに呻き、身体を丸める。

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