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第35話

弟とは同じ部屋だった… その日も無理矢理、身体を重ねた いつもと同じ… そう感じたのに… 辛そうに息をつき… 「…朝、起きたら…、部屋の…柱で首を吊って…、気付いたときには…もう、冷たくなってたんだ…」 あの子は…苦しんだ筈なのに、自分は…何も、気付きもしないで眠ってた。 「…コウヤさん」 「…大人は、中学生だった俺の話なんか聞いてくれなかった…俺のせいで、弟は亡くなったのだと…」 そう言っても…お前は錯乱しているのだと言われ、弟は学校でいじめにあっていたと片付けられた…。 一番裁かれなきゃならない自分は…何も問い詰められる事…なくて… 「俺は…あの日から…ずっと」 罪の意識に心を縛られたままだ… 夜中…独りで部屋にいられなくなったのも… 夜、一睡も出来なくなったのも… あの日から…ずっと逃げて… 君という存在には、ただ…弟に出来なかった優しさだけを与えて、許して貰おうと… そんな、浅はかな考えで… 決して…君を好きだからじゃない。 俺にはそう想える資格がない… だから…はっきりと、伝えることは出来ないけど… 「……」 全てを話した俺をみて…君は、どう思う…? それが…知りたい。 「俺はね…優しい人間なんかじゃない…」 自分自身をコントロールできない…駄目な人間なんだ。 「君は今…俺の事を、どう思う?恐いと思う…?」 あの子はいつも俺に怯えてた…。 静かに視線をみずきに送り…問い掛ける。 「……」 みずきは首を横に振る…。

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