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第45話

弟の幻影を見せる君から逃げていた自分を真っ正面から立ち直らせてくれた… 純粋な心… ミズキ… 君には、一生かなわないだろうな… ふと、静かに思うコウヤ。 「コウヤさん、オレ、そろそろ帰るね、ごちそうさま」 置いてあるコーヒーを飲んで立ち上がるみずき。 「もう?泊まっていってもいいけど…」 優しく聞くコウヤに… 「ううん、帰るよ、父さんも気になるし…」 帰りたくない家だけど、そこが自分の家だから… それに、父親をほっておいたら何をしでかすか分からない、たぶん家の中がメチャクチャだ… 「…逃げないんだね、君は…」 「逃げてるよ、今だって…コウヤさんのところに」 少し真剣な表情をしてみずきはコウヤに伝える。 「瑞…」 「でも…」 もう、コウヤさんに頼ることは出来ない… 自分の姿は、少なからずコウヤさんを傷つけてしまっているのだから… 悪気がなくても、人を傷つけてしまうことがあるって事、良く分かったから… 「ううん、じゃ、また…お邪魔しました」 言いかけた事を心にしまいこみ… 挨拶をするみずき。 「瑞、送ろうか?」 帰ろうと歩きだすみずきに声をかける… 見送る為、コウヤも後をついていく。 「大丈夫…帰れるよ」 柔らかく断って笑顔を見せるみずき… 「分かった…気をつけて帰ってね、瑞」 コウヤは、みずきの顔を微笑みながら見て…額に軽くバイバイのキスをする。 「はい」 小さく頷いて、返事して、そのまま帰っていくみずき… お互に隠した心もあるが、お互いのことを理解できた夜だった…。 《コウヤとみずき》終。 次章《ユウとサクヤ》へ…。

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