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ケンカ・睦月side

「つ、疲れたぁ…」 入学式を終えた僕は心身共に疲弊しきっていた。 よく考えたら当たり前だったんだけど、大学は知らない人ばっかりだった。色んな人から声を掛けられて(主にサークル勧誘)その度にトイレとかに駆け込んだ。我ながら実に自然に乗り切れたと思う。頑張ったぞ僕!男の誓いは無事守れた!! しかしお腹すいた。 達成感と疲労感でヘロヘロだった僕は、バスを降りて目に入ったファーストフード店に吸い寄せられた。ファーストフードって憧れだったし、うん!食べちゃお!メニューも色々あるらしいし…ん? 自動ドアが開き目の前のファーストフード店から出てきた集団。みんな制服だ…高校生かな。でも、一人だけ違う制服…? あれっ!!あの子は…レオくん!! 嬉しさのあまり『レオくーん!!』と叫んで駆け寄りたかったけど、ハッと辛うじて口を押さえた。 ダメダメ、レオくんはお友達と一緒なんだから邪魔しちゃ。僕は年上だしクールに! ふう、と息を吐いて落ち着かせる。 ーーでも… 離れていく集団をチラッと見る。 気になった。レオくんはお友達と普段どんな会話をしてるんだろう?僕も友達の一員だし、ぜひ参考にさせて頂きたい…!でも盗み聞きなんて失礼かな… 葛藤していた僕だったが、レオくんと楽しく会話がしたい一心で彼らの後を追う事にしたのだった。

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