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第3話

「…で?わざわざ俺の教室まで呼びに来て…こんな所まで連れてきて…用件は?」 -聞こえてきた声は、間違えようもない、眞司の声だった。 「だって、眞司ってばいつ誘っても忙しいって言って、来てくれないじゃない」 相手は…誰だか分からない…甘えた声が聞こえた。 「そりゃ、だって、生徒会室なんて敷居が高くて、俺みたいな一般人は入れませんよ。オマケに俺も、暇じゃないんで」 (…生徒会?) 「知ってる。だから、わざわざ君の教室まで行って、君を呼んでもらったんだよ」 「そりゃ、どーも…で、用事は?」 「ふふ…やだな、分かっているくせに…今日こそ色よい返事を聞かせてもらおうと思ってね」 「……何の事です?」 「またまた~。その為にこのボクがわざわざキミのいる教室まで呼びにいったんじゃない。噂はボクの処まで聞こえているよ?…キミ、来る者拒まないんだってね?女は勿論…男も…」 「…噂…ねぇ…」 「ボクと関係しておいて、損はないと思うけど?」 「その噂、正確じゃありませんね。俺は確かに来る者拒みませんけど、同じ学校の人間には手を出さない事にしているんです。同じ学校だと何かと煩わしいし、揉めたりすると後が面倒くさいでしょ」 「大丈夫。ボクは眞司を束縛したりしないし。ボクも自由でいたいからね…ただ、ボクが呼んだら、何をしていてもすぐ来てくれる事。それさえ守ってくれたら、後は自由にしてても何も言わないよ。ど?いい話でしょ」 「冗談でしょ…それより…会長がこんな人間だったなんて…皆が知れば驚くでしょうね」 (…え…会長って…生徒会長!?)

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