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第22話

「…アアァァァアァアアアァァァ…ッ!!」 内壁を擦りながら奥へ奥へと進んでいく…掻い場所を掻きむしるような気持ち良さ…決して快感ではない…に、眩暈がしそうだ。 (…もっと…もっと…掻い…っ!!) 和巳の指を締め付け、夢中で腰を振る。 「…はっ…はっ…はっ…はっ…はっ…」 痒みは治まらないどころか、ますます酷くなってくる。 助けを求めて顔を上げた先に、眞司の足が見えた。 涙で滲む目で眞司の足を捉えた僕は、首を伸ばし眞司の足に頬を擦り付けた。 それは少しでも眞司に触っていたいとの僕の思いが無意識にした行動だったけど、和巳には面白くなかったらしい。 背後で舌打ちが聞こえ、グイッと躰を引き上げられると、眞司から離される。 「…あっ…っ!!…嫌だ…っ!…眞司…眞司…っ!!…ああ…っ!!」 足を拡げられ、勢いよく下から突き上げられて悲鳴を上げる。 膝裏を持ち上げられて、まるで幼い子供におしっこをさせるような学校で眞司と相対する僕を見て、眞司が声を出さずに嗤う。 「和巳~、コイツ、全然勃ってないんだけど~。和巳のテクじゃイケないんじゃないの~。俺が手伝ってやろうか~?」 眞司は靴を脱いで、足を僕のペニスに伸ばしてきた。 (…あ………眞司…) 僕は一瞬、痒みも和巳の存在も忘れて伸ばされた眞司の足を見詰め…腰を突きだし、眞司の足の先が僕のペニスの先に触れそうになる寸前…和巳に引き戻され…。 下からの突き上げが激しくなる。 和巳の突き上げに合わせて上下に跳びはねる僕の躰。 「…あ…眞司…眞司…眞司…っ…」 眞司の笑い声が聞こえる。 涙に滲んだ目で眞司を見ると、眞司は笑いながらスマホで和巳に犯されている僕の姿を撮していた。 「…う…もう…イグ…っ」 和巳が呻き、僕を突き上げていた動きが止まると…グイッと躰を押し付けられ…結合が深くなる。 (…まだ…痒い…もっと…) 僕は眞司を見詰め、眞司の名前を叫びながらも治まらない痒みを何とかしてほしくて和巳のペニスを締め付け、腰を揺する。 「…う…っ…」 和巳の呻き声が聞こえ…ペニスが弾けた。 でも、僕の中の痒みは止まらない。 和巳のペニスが僕の中から出て行こうとしている。 でも、僕には引き留める力は残っていない…。 (…眞司…助けて…眞司…) 和巳のペニスが完全に僕の中から抜き去られた後、眞司がゆっくりと僕の方に近付いてきて目の前にしゃがみ込み、まだ痒みが治まらず腰を動かしている僕の顔を覗き込む。 「…勃たなかったな」 (…無理だよ…眞司じゃないもん…) 「まだ痒いだろ。痒みの治まるクリームを塗ってやるから、後ろを向いてケツの孔を拡げろ」 眞司の言葉に、僕は嬉々として眞司の方に尻を向けて…両手を身体の後ろで縛られていたので苦労したが…なんとか尻を左右に開いて見せる。 冷たいクリームが僕の中、塗られていく感触。 (…眞司の指だ…) 「………ん……っ」 思わず鼻から息が漏れ、眞司の指を締め付けてしまう。 「…おいおい、そんなに締め付けたら、クリームが濡れないだろ」 眞司の笑いを含んだ声が聞こえる。 …でも、僕はそれどころじゃない…。 「………あ……っ!!」 (…眞司の指が…僕の中に…) そう思っただけで…。 「…これだけで感じているのか?…しようがないヤツだな」 眞司の呆れた声が聞こえる。 …呆れられても、いい。 (…眞司…眞司…眞司の指だ…) 痒いのなんかもうどうでもいい…。 眞司の手が…眞司の指が僕を触っている。 僕は嬉しくて…もっと触ってほしくて、お尻をできるだけ高く上げてお尻を左右にぐいぐいと拡げた。 「さっき、和巳とヤッたばかりだろ。まだヤリ足りないのか?」 眞司の冗談交じりの言葉に、僕は躊躇う事なくコクコクと頷く。 眞司は和巳を横目で見ると、少し何か考えていたが。 「…分かった。シテやるから仰向けになれ」 その言葉に、僕は喜んで仰向けになる。 そんな僕を見て、眞司は靴を脱ぐと裸足になると仰向けになっている僕のペニスを踏みつけた。 「…ああ…っ!!」 「…おい!…眞司!!」 和巳が上げた抗議の声も知らん顔で、グイグイと僕のペニスを踏みつける。 「大丈夫だって。コイツ、こんな事されても感じてんだから。な、良いんだろ?良いなら、良いって言えよ。俺が虐めているみたいじゃないか。言わないなら止めちまうぞ」 眞司は僕を見下ろしながらグイグイとペニスを踏みつる 「…嫌…止めないで…良い…良いから…もっとして…もっと…」 (…もっと、触って…) 「ほら、コイツももっと踏んでって言ってるし?踏まれてコイツも喜んでいるし?コイツのココも勃ってるし?」 確かに僕の腹と眞司の裸足の足に挟まれたペニスは勃起している。 …もう羞恥という言葉は、眞司に抱かれ続けた日々で無くしてしまった…。 全裸で仰向けになり、足を広げ眞司にペニスを踏まれて喜んでいる僕を和巳がどんな思いで見ていようが関係ない。 -僕は眞司だけを見詰めていた。 「ほら、見てみろよ、和巳。和巳がいくら頑張っても勃たなかったのに、俺が踏みつけただけでビンビンになってるぞ」 「…あ…ああ…っ」 「…チッ!…足が汚れたじゃねぇか」 眞司は舌打ちすると、僕のペニスから足を離す。 僕の勃起したペニスから溢れた蜜が、眞司の足を汚していた。 僕の勃起しているペニスを眞司が足の先で蹴る。 「…あ……っ………!!」 頭の中がスパークして、目の前が一瞬、真っ白になった。 …信じられない事に…僕のペニスは眞司に足で蹴られて、イッたらしい…。 (………最悪) 僕は唇を噛み締め、俯く。 そんな僕の目の前に、白濁に汚れた足が突き出される。 「舐めろ」 ぼんやりと突き出された足を眺めている僕に、眞司が言う。 「………おい!!」 和巳が抗議の声を上げる。 「いいんだよ…ほら、お前が汚したんだから、お前が綺麗にしろ」 「止めろ!そんな事、するな!!」 僕は眞司の言葉を無視し…眞司の足に舌を這わせ…汚れを舐めとる。 眞司の足の指、1本1本まで夢中で舌を這わせ、舐め、吸った。 頭上から聞こえてくる眞司の笑い声も、和巳が出て行くドアの開閉の音も気にならなかった。 (…眞司…眞司…眞司…眞司…眞司…眞司…) 「鼻息が荒くてくすぐったい…全く…そんなに俺が好きか?」 (………好き……) …言葉にできない程。 眞司を見詰め続ける僕に眞司の身体が重なってきた。 (…分かっている…これは御褒美だ…) 和巳が出て行く時、封筒を叩きつけるように出て行った…多分、その封筒の中身は現金だ。 だから、これは“御褒美”。 和巳の相手をした事への。 (“御褒美”でも、いい…) 体内に眞司の熱を感じながら、僕は両手、両足で眞司の身体に強く抱き締める。 “御褒美”の間は眞司の身体に触れても、抱き付いても、怒られる事はないから。 「…眞司…眞司…眞司…っ」 名前を呼んでも、怒られない。 それを嬉しいと思ってしまう僕は…。 壊れているのだろうか。 でも………。 (それでもいい…)

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