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第23話

-その日から、眞司は僕を自分の友人達に抱かせるようになった。 勿論、ただ抱かせるだけじゃない。 眞司は僕を友人達に抱かせる代わりにお金を貰っている。 僕は眞司の命令に従うだけ。 だって…そうすれば眞司から“御褒美”が貰える。 最近、眞司が僕を優しく抱いてくれる事は…この“御褒美”しかないから…。 学校ではお互い知らない顔をしているし、言葉も交わさない。 眞司の友人に抱かれ始めてからは、眞司に個人的に抱かれる事もなくなった。 “御褒美“以外では…。 たまに呼ばれてマンションに行くと眞司はいつもイライラしていて、僕を殴り蹴りつけた後縛り付け、乱暴に僕を抱く。 出血しようが、痛がって喚こうがお構いなしに…。 …まあ、それはいいんだ。 乱暴にされても、眞司に抱かれると嬉しいから。 でも、縛られると眞司に触る事もできないし、抱き付く事もできない。 眞司の名前を呼ぶと叱られ、叩かれ、殴られるから呼ぶ事ができない。 それが“御褒美”では触っても、抱き付いても、名前を呼んでも叱られないし、叩かれないし、殴られない。 眞司に個人的に呼び出される事がなくなってからは、僕はいつも眞司に飢えている。 だから…相手は誰でもいい。 “御褒美”の為なら、僕は…誰とでも寝るし、何でもする。

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